三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、国際的な自己資本規制の強化に対応するため、海外事業の抜本的な見直しに乗り出す方針を固めた。特に、欧州やアジアでのリスク資産を圧縮し、収益源の多様化を図ることが急務となっている。
背景:規制強化の波
バーゼル銀行監督委員会が進める「バーゼルIII」の最終化により、大手銀行にはより厳格な自己資本比率の維持が求められている。MUFGは、これまで海外事業で積極的に拡大してきたが、新たな規制下ではリスクウェイトの高い資産の圧縮が必要となる。
見直しの対象
具体的には、欧州での法人向け融資や、アジアでのプロジェクトファイナンスなどが対象となる見込み。また、北米では既に事業の一部を縮小しており、今回の見直しでさらなる効率化を進める。
収益源の多様化
MUFGは、国内の金利上昇や、資産運用ビジネスの強化などを通じて、収益源の多様化を図る。特に、ウェルス・マネジメント部門や、フィンテック企業への投資を拡大する方針だ。
市場の反応
アナリストの間では、今回の見直しは中期的な収益性向上につながるとの見方が多い。一方で、海外事業の縮小が短期的な収益減少を招く可能性も指摘されている。
MUFGは、2025年度までに自己資本比率を現行の約15%から17%以上に引き上げる目標を掲げており、今回の見直しはその一環と位置づけられる。



