関西の製造業で業績好調が続いている。パナソニックホールディングス(HD)は7月末に業績予想を上方修正し、27年3月期は42年ぶりに営業利益が過去最高を更新する見込みだ。村田製作所も通期で最高益となる予想を示した。京セラの業績も伸びている。
データセンター投資拡大が追い風
共通する追い風は、AI(人工知能)の普及に伴い世界的に建設が進むデータセンター(DC)投資の拡大だ。建設に必要な電子部品や蓄電設備などへの需要が高まり、それぞれの分野で強みを持つ関西の企業に恩恵が広がっている。
パナソニックHDは、停電時のバックアップや電力の安定に使う蓄電システムやサーバー向けの多層基板材料などが伸び、27年3月期の営業利益は1984年度の5757億円を上回る5900億円で、42年ぶりに過去最高を更新する見通しとなった。
村田製作所も最高益予想
パナソニックHDは、同業他社と比べて見劣りする収益性や時価総額の低迷が長年の課題で、人員削減や不採算事業の整理などの構造改革を進めてきた。和仁古明グループCFO(最高財務責任者)は決算説明会で「低迷から脱却したいという強い思いで積み重ねた取り組みの結果だ」と強調。「大きな節目だがまだスタートライン。今後も着実に結果を出していきたい」と語った。
村田製作所は、AIサーバー内部で電圧を安定させる役割を持つ積層セラミックコンデンサー(MLCC)の販売が好調だ。26年4~6月期の売上高は5023億円となり、受注額とともにいずれも過去最高を記録した。通期の営業利益は4300億円と最高益を見込む。
中島規巨社長は説明会で、AI向けデータセンター投資について「バブルと言ったらだめだが、過熱気味だと思う」と語る一方、今後も需要拡大は続くとの見方を示した。



