ファミリーマートは8月26日、都内で「ファミフェス2026」を開催した。45周年を迎える今年のテーマは「コンビニではたらく」。今秋より、自由に重ね着できるTシャツ型の新ユニフォームを導入し、店舗スタッフの身だしなみ基準についても髪色を自由にするなど、従業員の個性・多様な価値観に対応する方針を明らかにしている。ゲストとして俳優の吉田鋼太郎さん、八木莉可子さんが招かれた。
「コンビニではたらく」をテーマにした、ファミフェス2026が開催
冒頭、ファミリーマートの小谷建夫社長は「当社では全国の店舗で働くストアスタッフの仕事の魅力を発信するとともに"コンビニで働くこと"の価値を、社会に向けて発信してまいります」と話す。
「ときに、コンビニの仕事は厳しいだとか、大変だとか言われることがあります。だからこそ、私たちはその現実と向き合いながら、ここで働く人たちが心から誇れる場所にしていきたい。全国で働くストアスタッフの方々が、コンビニで働くことをもっと楽しく、誇りに感じてもらえるよう、今後、その環境を整え、またワクワクするアクションをお届けしていきます」(小谷社長)
店舗人材マネジメントを最大規模で支援する
続いてファミリーマート 店舗オペレーション支援本部長の谷口賢二氏は「店舗人材マネジメント(募集、採用、育成、定着)を最大規模で支援します」と説明する。その背景には、同社が抱える課題があった。働き手の減少が社会課題になる中、ファミリーマートでも加盟店の約30%が「人手不足」で悩んでいる。離職者のうち約40%が半年以内の早期離職で、2か月以内で辞めてしまう人も珍しくないのが現状だ。そこで募集、採用だけでなく、育成、定着にも注力していく。
ここでファミリーマートとしては10年ぶりとなる新ユニフォームがお披露目となった。コンビニ業界では初のTシャツスタイルを採用したもので、スタッフはコンビニエンスウェアの商品を重ね着した思い思いのスタイルで働くことができる。また新しい身だしなみ基準「ファミマコーデ」も設定した。「清潔感・衛生管理」「安全性」「良好な接客」といった基本的なマナーを土台にしつつ、スタッフの自主性や個性を尊重するマイスタイル(わたしらしさ)の考え方を取り入れた内容で、2026年9月1日から全国 約16,500店に導入する。
ワーキングネーム、お知らせバッジを採用
ストアスタッフが安心して働けるよう、名札には本名でもニックネームでも良い『ワーキングネーム』を採用した。また「耳が聞こえにくいです」「目が見えにくいです」など、スタッフの特性を伝える「お知らせバッジ」も導入する。
「ファミリーマートでは、ストアスタッフの個性、多様な価値観・信条を最大限に尊重します。新たに"自由な着こなし"と"わたしらしさの尊重"を基準として明確にしました」と谷口氏。
なお9月12日から約3か月間、「ファミマではたらく? ウェルカムポイントキャンペーン」を実施する。アルバイト・パート求人募集サイト「ファミJOB」を使って応募した求職者を対象に、応募後・面接後の2段階でファミペイギフトコードを付与する、というもの。「私が知る限り、採用に関するインセンティブ施策は今回が初めてです」と谷口氏。
このほか、スタッフ育成に関しては5段階で認定する資格制度を刷新する。「従来は詰め込み式の資格認定制度でしたが、今回、内容を大幅に刷新しました。早期離職を防止するベーシック資格、定着化を図るアドバンス資格を設けています」と紹介。
ファミリーマートでは、一連の施策により今年度の応募数を(2025年度比で)150%まで伸ばしたい考え。谷口氏は「これにより、加盟店さんの人手不足の悩みを解消していきたい」とその効果に期待を寄せる。
吉田鋼太郎さん、八木莉可子さんが新ユニフォーム姿で登壇
このあと舞台には、俳優の吉田鋼太郎さん、八木莉可子さんがゲスト登壇した。吉田さんは「こうたろう」と書かれたワーキングネームのプレートを指差しながら「常連のお客さんに『こうたろうさん』なんて呼ばれたら、お店の雰囲気も和やかになるんじゃないでしょうか」と笑顔を見せる。
新しいユニフォームのTシャツ+黒のインナーで登壇した吉田さんに対し、八木さんは長袖+白のインナーという組み合わせ。コーディネートのポイントについては「下の白いインナーを見せるため、上の長袖は敢えて少し小さいXSサイズを選んでみました」と解説する。
このあと壇上では「ファミリーマートに、どんな働き方やルールがあったら良い?」という話題になる。「僕は食べ放題。働いていると、お腹が空くから。店舗の商品が食べ放題になったら、スタッフさんも楽しく働けますね」と話す吉田さんに対し、八木さんは「1時間に1回、お客さんもスタッフさんもどっちも店内で歌って良いカラオケタイムを作ります。常連さんが歌いに来たり、スタッフさんもリフレッシュできたり、案外良さそうじゃないですか?」とした。これに吉田さんは「斬新ですね...」と苦笑いしつつ、「僕が店長だったら採用しません(笑)。店内が大変なことになりそうだから」と一蹴していた。



