東洋経済オンラインで連載中の経済漫画が、第23回を迎えた。今回のテーマは、現代日本経済が抱える構造的な課題。物価上昇と賃金停滞のパラドックスを、主人公たちの日常を通じて描き出す。
物価上昇の裏側にあるもの
漫画では、スーパーでの買い物シーンから始まる。主人公のサラリーマンが、以前より値上がりした食品を見て嘆く。一方で、企業側の視点も描かれ、原材料費やエネルギー価格の高騰が価格転嫁を余儀なくさせている現実が示される。
経済学者の登場人物が解説する。「日本の消費者物価指数は前年比で2%上昇しましたが、実質賃金はマイナスが続いています。これは、企業がコスト上昇を価格に転嫁できても、賃金を上げる余力がないことを意味します。」と述べる。
賃金停滞の構造
漫画はさらに、非正規雇用の増加や、大企業と中小企業の賃金格差に焦点を当てる。主人公の同僚であるパート従業員の女性が、時給が10年間ほとんど変わっていないと打ち明ける場面がある。
「日本では、正社員と非正規社員の賃金格差が約40%あります。この格差が全体の賃金を引き下げているのです」と、漫画内のデータが示される。また、中小企業の経営者が「大手に比べて価格転嫁が難しく、賃上げしたくてもできない」と悩む様子も描かれる。
今後の展望と個人の対策
漫画の後半では、読者に向けたメッセージも含まれる。資産運用の重要性や、スキルアップによるキャリア形成の提案。経済学者は「個人レベルでは、給与以外の収入源を確保することや、自身の市場価値を高める努力が必要です」とアドバイスする。
最終ページでは、主人公が副業を始める決意をし、希望を持って歩き出すシーンで締めくくられる。この連載は、複雑な経済問題をエンターテインメントとして楽しみながら理解できると好評だ。



