北海道は16日、カジノを含む統合型リゾート(IR)の道内整備を議論する有識者懇談会の会合を開催し、ギャンブル依存症対策を新たに盛り込んだ「IRに関する基本的な考え方」の改訂素案を提示した。6月の道議会で公表した素案に、カジノ管理委員会による厳格な入場管理や相談・治療への接続施策を追加した形だ。
依存症対策の具体的内容
会合では、公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」の田中紀子代表が、日本のギャンブル依存症罹患率が世界平均を上回っていると指摘。「依存症は自殺や犯罪、家庭崩壊などの社会問題につながる。国と道が依存症対策を整えた上で、誘致について議論する必要がある」と訴えた。この発言を受け、道は対策の強化を打ち出した。
構成員からの意見
懇談会の構成員からは、IR事業者にも依存症対策の財務負担を求めるべきとの意見が上がった。また、北海道にとってのIRの意義をより明確に説明する必要があるとの指摘や、候補地選定の進め方を明示するよう求める声も出た。道はこれらの意見を踏まえ、9月の定例道議会で「基本的な考え方」の改訂を目指している。
今後のスケジュール
道は懇談会や道議会での議論を反映させ、9月の定例道議会で改訂版を提出する方針だ。依存症対策の具体化や候補地選定の透明性が今後の焦点となる。



