広島県と広島市が出資する広島高速道路公社(広島市東区)は、広島高速道路の利用料金体系の見直しに乗り出す。現在の料金体系では、利用区間の道路構造によって料金が大きく異なり、利用者から不満が寄せられていた。公社は有識者を交えた検討を行い、2027年度上期に予定される5号線の開通までに新たな料金体系を決定する方針だ。
現行の料金体系とその課題
広島高速道路は現在、1~4号線が開通しており、広島市と市郊外を結ぶ重要な交通網として機能している。料金は、1回あたりの固定料金50円に加え、トンネルや高架などの道路構造に応じて設定された1キロあたりの距離単価を加算する方式を採用。このため、同じ距離を利用しても道路構造によって料金が変動し、利用距離に対する料金上昇率が一定ではないという問題があった。
利用者満足度調査の結果
公社は2025年度に利用者満足度調査を実施。約850人の回答者のうち、4割が「料金が高いと感じるため、利用距離を短くすることがある」と回答した。また、「料金が高い。安くしてほしい」「距離の割に料金が高い」といった具体的な意見も寄せられた。これらの結果を受け、公社は料金体系の見直しを本格化させた。
全国的な流れと今後のスケジュール
国土交通省は全国の高速道路で利用距離に応じた料金体系への見直しを推進しており、広島高速道路公社もこの流れに沿った形だ。公社は年内にも有識者を交えた調査会を設置し、新料金体系の具体的な検討を開始する。公社の担当者は「より公平で利用しやすい料金を検討していく」とコメントしている。
新料金決定までのプロセス
新たな料金体系の決定には、広島県と広島市の同意を得た上で、国土交通大臣の認可を受ける必要がある。2027年度上期の5号線開通を目指し、それまでに新料金体系を確定させる方針だ。



