小児がん患者死亡、ビンクリスチン誤投与か 医師「あり得ない」
小児がん患者死亡、ビンクリスチン誤投与か 医師「あり得ない」

埼玉県立小児医療センターで、白血病治療のため注射を受けた患者1人が死亡し、2人が重体となった。3人の髄液から、本来使用されるべきでない薬剤「ビンクリスチン」が検出された。

白血病は小児がんの中で最も多く、治療には様々な抗がん剤が用いられる。今回の患者3人は、急性リンパ性白血病の標準治療である抗がん剤の「髄腔内投与」を受けていた。これは背骨の中の脊髄周辺の空間に針を刺し、薬剤を注入する方法だ。

小児の急性白血病では、がん細胞が中枢神経系に転移している可能性があり、抗がん剤を脳に届ける必要がある。しかし、血管から投与しても脳には届きにくい。かつては放射線照射が行われていたが、脳腫瘍や発達への影響が問題となり、現在は髄腔内投与が確立されている。

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髄腔には多くの神経が集まっており、抗がん剤が神経に悪影響を及ぼすリスクがある。そのため、髄腔内投与が禁止されている薬剤があり、その代表例がビンクリスチンだ。医師は「あり得ない」と驚きを隠せない。

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