奈良時代に都へ通じる東山道に設けられた不破関の跡地(関ヶ原町)で、名古屋大大学院の梶原義実教授の研究室が中心となって発掘調査を進めている。不破関跡で2023年度に始まった調査の最終年度となる今回は、同時代では珍しい六角形とみられる建物跡などが発見された。30日午後1時から現地説明会が行われる。
最終年度の調査で新たな発見
不破関は壬申の乱(672年)の後、8世紀初めに設けられた。同研究室ではこれまでに、遺跡中心部から、政務を行う政庁、土を盛って作られた防御施設「土塁」部分から周囲を見張る望楼(物見やぐら)と推測される建物跡などを見つけている。
今年度は、関ヶ原町松尾地区で南西部の土塁の調査や、小関地区にある土塁とみられる箇所の確認など計約41平方メートルで調査をする予定。研究者、学生ら約40人が20日から現地で発掘作業を行っている。
六角形の建物跡を発見
梶原教授によると、松尾地区では、土塁外側の斜面に盛り土をして作った平坦地が見つかった。建物の土台を支える細かな石の層や柱を立てたとみられる穴があり、同時に出土した瓦や焼き物「須恵器」、穴の位置などから、奈良時代半ばに六角形の建物があったと推測されるという。不破関跡では六角形の建物が複数見つかっており、梶原教授は「非常に珍しい」と話す。
今後の成果発表
梶原教授は「これまでの発掘調査で不破関の規模や役割を解明してきた結果、従来よりも政治、軍事、交通の各面で重要な関であることがわかった」とし、報告書を今年度末までにまとめ、成果発表を行う。



