佐賀市大和町川上にある七ヶ瀬(しちがせ)遺跡の発掘成果を中心に、佐賀県内の弥生時代の遺跡の出土品を展示するテーマ展「鏡・玉・剣―七ヶ瀬遺跡と佐賀の弥生首長墓―」が、同市の県立博物館で開かれている。
県内最大規模の墓地遺跡
七ヶ瀬遺跡は1980年に最初の発掘調査が行われ、2019年から実施された調査で弥生時代後期(約1900年前)のものでは県内最大規模の墓地遺跡と判明した。約350基の墓のうち21基や、墓前の祭祀(さいし)遺構から32点の鉄器、1万6000点を超える海外製ガラス玉などが出土している。
「三種の神器」と同じ組み合わせ
1基からは「三種の神器」と同じ組み合わせの「鏡、玉、刀剣」がセットで出土した。葬られた人物の強大な権力を示唆するとされる。七ヶ瀬遺跡のような規模の墓地遺跡は周辺で発見されておらず、当時の佐賀平野西部の有力者の動向を知る上で重要な遺跡として注目されている。
調査を担当する佐賀市文化財課の馬場晶平主査によると、当時、国内には製鉄技術がなく大陸からもたらされた材料を加工して鉄器を作っていた。「七ヶ瀬遺跡の鉄器は分厚さが特徴。貴重な鉄を惜しみなく副葬品に使えた交易力がわかる」と話す。
県内外の重要文化財も展示
テーマ展では、七ヶ瀬遺跡の出土品のほか、県内外の主要な遺跡の国指定重要文化財なども展示。2万点以上の玉類をはじめ、銅鏡30点、剣・刀27点などが並ぶ。



