人生100年時代といわれる現代、人生の後半になっても創造性が求められている。脳科学者の茂木健一郎氏は、シニア世代のほうが「ひらめき」を多く生み出す可能性があると指摘する。
経験と意欲の掛け算が生む創造性
茂木氏によれば、これまでの人生で側頭葉に蓄積された経験が、意欲を司る前頭葉とのかけ合わせによって、創造物としてアウトプットされるという。つまり、長年の経験が豊富なシニアほど、新しい発想が生まれやすいというわけだ。
クリエイティブな営みといえば、絵や音楽、小説などの創作が思い浮かぶ。現代では、年を重ねても創造に興味を持ち続ける人が多く、実際に文学賞に応募する方も比較的シニアが多いという話もある。定年後に小説家デビューを目指す人もたくさんいて、芥川賞などの文学賞を受ける人もいる。
シニアの創作活動の広がり
このような背景から、定年後の新たな挑戦として創作活動を始める人が増えている。シニアの豊かな経験が、独自の作品を生み出す原動力となっているようだ。
茂木氏は、東京大学理学部・法学部卒業後、同大学院物理学専攻課程を修了し、理学博士の学位を取得。理化学研究所やケンブリッジ大学を経て、現在はソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャーを務めるなど、脳科学の第一線で活躍している。



