宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、大型主力ロケット「H3」9号機の打ち上げ成功を受け、鹿児島県の種子島宇宙センターで記者会見を開いた。山川宏理事長は「昨年12月の失敗後の打ち上げ成功は2機目で、大変ほっとしている。引き続き、H3の打ち上げ頻度や信頼性を高めていく」と話した。
打ち上げと分離の詳細
JAXAによると、9号機は同日午前4時23分頃、予定の時刻通りに打ち上げられた。機体は約29分後に高度約403キロ・メートル付近に到達し、搭載していた内閣府の測位衛星「みちびき7号機」を正常に分離した。衛星は今後、自機のエンジンを噴射して段階的に高度を上げ、約2週間後には地上から約3万6000キロ・メートル上空の「準静止軌道」に到達する。
連続成功と実用衛星の打ち上げ
H3は昨年12月に8号機の打ち上げに失敗したが、昨年6月の6号機と、今回の9号機で連続成功。実用衛星の打ち上げは、失敗後では今回が初めてだった。
会見に参加したJAXAの有田誠プロジェクトマネージャは「インフラとして非常に重要な衛星を背負っての打ち上げで、いままでにない緊張感だった」と安堵した様子で語った。同席した内閣府の龍崎孝嗣・宇宙開発戦略推進事務局長は「みちびき7号機は順調に飛行中と聞いている。衛星の運用開始を楽しみにしている」と話した。



