『VIVANT』飯田Pが語る後半戦の見どころ「スナイパー・ノコル」の本領発揮に注目
『VIVANT』飯田Pが明かす後半戦の見どころ ノコルの本領発揮に期待

TBS系日曜劇場『VIVANT』は、ついに後半戦へ。しかも、ここからはさらに容赦がない。天然の要塞・シャキ城に囚われた別班員5人。過酷な拷問に耐える彼らには、さらに毒殺の刻限まで迫っていた。

リュウの密談と黒須家の危機

自衛隊直轄の非公認組織「別班」に所属する乃木憂助(堺雅人)は、義弟・ノコル(二宮和也)らと奪還作戦を進める。だが、シャキ城へ至る唯一の道には、シンシーの監視を担うオルコ村が立ちはだかる。そのころ“中国の別班”「シンシー」では、リュウ・ミンシュエン(漢字表記:劉銘軒・堺/三役)が警視庁公安部・外事第4課の野崎守(阿部寛)との密談を強行。さらに日本でも、不穏な動きが始まる。

聞こえない密談、突如浮上した少女の名前、そして奪還を阻む新たな一手。本編とともに「アフターVIVANT」も再始動! 視聴者の反響とともに、怒涛の第19話を振り返る。

全ては出世のためなのか…リュウは敵か味方か?

「1対1で話がしたいの」野崎と再び対峙するリュウ。かつて野崎のエージェントとして活動する一方、シンシーのメンバーでもあった。監視役を取調室から出すと、「あなたのことは命をかけて守ります。だから安心してください」と野崎に寄り添う。別室で見ていた責任者のハン・リンシン(漢字表記:樊林杏/宮下今日子)から思わず本音がこぼれる。「もちろんドラムも守ります」と続けると、野崎がかすかに反応する。やはり味方なのか、それとも情報を引き出すためなのか?

するとリュウは、おもむろに鎖を手にした。まさか拷問!?…と思いきや、取調室のドアの取っ手に巻き付け、監視カメラやマイク、スピーカーまで遮断する。モニターがブラックアウトし、焦ったハンは部下を向かわせる。鎖を切る工具のけたたましい音が響く中でも、リュウは野崎との会話をやめない。肝心なところだけは視聴者にも聞かせてくれない!この密談には「野崎とリュウが作戦合わせ?」「絶対二人何かある」と考察が加速した。ようやく扉が開くと、「彼はすべて話してくれますよ、私にはねえ」と余裕のリュウ。味方にも見えるが、ハンと2人になると話は変わる。

テントの情報を引き出す見返りに要求したのは、「核融合チームの責任者のポスト」だった。そしてリュウは野崎と、野崎のエージェント・ドラム(富栄ドラム)とともに、核融合研究者のエリシャ・ママドフ(Manaf Dadasov)を長年囲う情報ブローカー、タイラン・グリエワ(Milza Aghabayli)の屋敷へ。車窓の先に現れたのは、凱旋門かと見まがう巨大な建造物。その奥にはモスクまでそびえる。同行するハンも「バカみたいでしょ?」と呆れ顔。“屋敷”どころのスケールではない! 舞台裏は、『VIVANT-Adventure Log-』(TVer)の「V_Log#18」でも紹介されている。

厳重な警備の先で浮上したのは、エリシャの娘・プリシャの行方だった。タイランによれば、当時2歳のプリシャ(野島瑠玖)を連れ去ったのは、刀を持った年老いた“サムライ”と若い“サムライ”。その瞬間、ドラムが何かを察したような表情を見せる。「野崎さん、あなたの出番だ。話してください」とリュウ。野崎が口にした人物の名は…!?

黒須の弟がサプライズ登場!?

シャキ城ではハンの部下、シュウ・ハオラン(漢字表記:周浩然/リンリン)らによる別班員への拷問が続いている。しかし誰一人口を割らない。和田貢(平山祐介)にいたっては右手から指が…。視聴者からは安否を気遣う声も。「あれしかないと思います」というシュウの進言を受けたハンは、日本側へ連絡する。

場面は岐阜県恵那市にある黒須駿(松坂桃李)の実家へ。日本時間6月7日21時。インターフォンが鳴り、家の奥から「ちょっと翼、手が離せないの」と家族の声。玄関口に現れたのは、黒須の弟・翼(西垣匠)のようだ。荷物を受け取ろうとした瞬間、銃を突きつけられ万事休す! ハンが日本の工作員に命じたのは、別班員5人の家族の拉致だった。ところが次の瞬間、翼が目にも留まらぬ速さで相手の銃を奪い取る。「お前こそ声を出すな」もしかして弟…じゃない!?このサプライズは「出てきた瞬間叫んだ」「そして強いw」と驚きの声が相次いだ。

次々と姿を現した特殊作戦群が工作員らを制圧。その身のこなしは文章で追うより映像のほうが圧倒的に早い。ここは本編でもう一度見たくなる場面だ。家族はすでに避難済み。特殊作戦群が警護につき、周辺では新型ウイルス感染症への対応を装って防護服姿の隊員や陸上自衛隊の車両まで動員し、安全な場所へ移していた。

実は、ハンは決行を前に、公安にも情報が入るはずだと“鈴木”へ連絡していた。応答したのは、公安部所属でシンシーの工作員だった鈴木祥(内野謙太)本人…ではなく、別班のスーパーコンピューター・AIハヤト(声・高山みなみ)が作ったAI鈴木。 拉致部隊と連絡がつかず、いら立つハンは再び呼び出す。AI鈴木は「陸自の特別収容所に連行されたかと」と淡々と報告。鈴木本人もそこにいる。その一部始終を把握していた別班の最高司令官・櫻井里美(キムラ緑子)が呼び出したのは、乃木ではなく別人格・F(堺/二役)だった。「乃木さんではなくF、あなたがハンの立場だったら、どう動きますか?」このやりとりには「櫻井司令、Fの存在知ってたの?」「さすが司令」と視聴者もざわついた。任務とは無縁の家族まで狙うシンシー。その先を読んだFが出した、容赦ない答えとは?

直球勝負!ノコルが魅せるオルコ村交渉

シャキ城への道を開くため、ノコル(二宮和也)とタイの有名実業家、チョッキー・テーパーニット(Ohm-Tanapak/オーム・タナパック/声・鬼頭明里)、別班員・田代久美子(レイヤマダ)のエージェント・ロマル(Shahriyar Abilov)はオルコ村へ向かった。現地時間6月7日14時。村長・イサク(Parviz Mammadzada)を前に、ノコルが示したのは大量の札束。シンシーが各家庭に支払う年間3000ドルの100倍、1軒30万ドル。50軒分で計1500万ドルだ。さらに、シャキ城に捕らわれた日本人の救出へ向かうことまで明かすノコル。驚くチョッキーに、「こういう時は直球に限る」。

だが、シンシーへの恐怖は根深い。村長の妻・アイカ(Sevda Omarova)はひそかにシャキ城へ電話。その発信を即座に捉えたのが、“ブルーウォーカー”こと天才ハッカー・太田梨歩(花岡すみれ)だ。国境近くの古城で、サイバー犯罪対策課の東条翔太(濱田岳)、田代のエージェント・フィルザ(Gulnar Yunusova)と通信を監視していた太田は、発信を遮断し、番号まで特定。通信戦も抜かりない。

ノコルはイサクに「自分たちの誇りを、自分たちの手で取り戻さなくていいのか」と訴える。覚悟を決めたイサクは、村人たちを説得すると約束した。その後、1500万ドルを使ったと聞いて驚く乃木に、ノコルは言う。「ゴビの件で思い知った。所詮、人間は金で動く」そして「最後に心を動かすのは、誇りだ」と。視聴者からは「ノコルの交渉術は頼れる」など、ノコルの“本気の交渉”に視線が集まった。第1シーズンで自分を裏切った親友・ゴビ(馬場徹)を踏まえての言葉だ。

そういえば本編放送後に生放送・生配信中のTBSラジオ『VIVANT 悪役会議室』では、第19話放送を前に、ゴビがノコルへ“お詫びの手紙”を書いていた。だが放送後は「ひどくないですか?」と、ちょっぴり拗ね気味。一方、乃木は、田代のエージェント・ナティック(Ruslan Huseynov)に、オルコ村の通信網を制御する装置の設置と、道路沿いのチェックポイントへの別の仕掛けを託す。「この作戦、これに掛かっていると言っても過言ではありません」と乃木。この“仕込み”は、この先どこで効いてくるのか?

現地時間18時、イサクによる説得が始まる。だが19時を過ぎても会合は続く。その最中、シャキ城から食堂の店主・ガジモフ(Gurban Ahmadov)へ「明日から30人前追加」の注文が。時間をかけるほど状況は厳しくなる。果たして村人全員の協力は得られるのか?

ちなみに今回も、日本語音声には豪華な顔ぶれが新たに加わった。タイランを若本規夫、イサクを山路和弘、アイカを緒方恵美、ロマルを森川智之、ナティックを浪川大輔が担当する。やがて奪還チームはそれぞれの持ち場へ。作戦開始を前に、乃木とノコルは固く握手を交わす。現地時間23時50分、狙撃担当のノコルと、テント(解体した国際テロ組織)が設立した民間軍事会社「PMSC Y2K」のテンゲル(榮桃太郎/声・榎木淳弥)は高台へ。全ての準備が整った。

いよいよシャキ城へ!奪還作戦の行方と“スナイパー・ノコル”の本領発揮に注目

シャキ城からの奪還が決着へと向かう第20話。飯田和孝プロデューサーに、第19話の撮影の裏側と、ここから大きく動き出す物語の見どころを聞いた。

全6回の後半戦、奪還作戦がいよいよスタートしました。ここからは、昨年8月下旬から10月末まで決行したアゼルバイジャンロケのシーンが多くを占めるので、ぜひ、『VIVANT-Adventure Log-』と共に見ていただけると、より臨場感が味わえると思います。第19話のクライマックスはやはり、ノコルが村長を説得するシーンです。放送では吹き替えになっているのですが、撮影現場では、日本語、タイ語、アゼルバイジャン語が入り乱れる状況。その中で、相手との間、セリフニュアンスの微妙な変化を、瞬時に、的確に掴む二宮さんの凄さを間近で感じました。村長イサクを演じるのは、アゼルバイジャンでも有名な俳優Parviz Mammadzadaさん。彼も他のキャスト同様、現地オーディションで選出し参加していただきました。日本とアゼルバイジャン、超一流俳優同士の演技のやりとりは、至極の瞬間でした。

さらに第19話は、声優の皆さんによる吹き替えも話題になりました。実は、VIVANTの視聴者層を見ていると、C層(4歳から12歳)やT層(13歳から19歳)の若い層が増えているんです。吹き替えにすることで、まだ字の読めない子どもたちも負担なく視聴することができるので、このような数値が出ているのかなと思っています。別の話になりますが、この第2シーズン制作前から、吹き替えの重要性に関して、監督が話していたんです。「VIVANTの第1シーズンは配信で見たけど、英語字幕を全部読みきれない」という声が、ロケハン時にアゼルバイジャンのスタッフから上がっていました。「日本語は形で理解できるけど、外国語はそうはいかない、だから世界に出ていくには吹き替えが必要不可欠」と監督は考えていて。外国語吹き替えとは違いますが、同時通訳機という手法を監督は考え出し、より幅広い視聴者に楽しんでもらうため、ドラマに取り入れたんです。数値を見ると、ある程度の手応えを感じています。しかも、そこに出演してくださっている声優の皆さんが、それはすごい方々ばかりで! セリフの量に関わらず、皆さん快諾してくださり、ここでもアベンジャーズが集結していたんです! 今後も、是非ご期待ください!

さて、いよいよ明日の放送で、シャキ城に潜入し奪還が決着へ向かいます。しかし、そう簡単にいくわけがありません、いくつもの困難が待ち受けています。是非、奪還チームを応援していただければと思います。またシンシー悪役を演じる俳優のみなさま、悪に徹してくれて感謝しています! やっつけられるまでもう少し、何卒、ご辛抱ください(笑)。さらに、スナイパー・ノコルの本領発揮にもご注目を! 明日よる9時、物語は大きく進みます、よろしくお願いします!