正倉院で「開封の儀」、宝物点検へ 漆胡瓶など60件を正倉院展に出展
正倉院で「開封の儀」、漆胡瓶など60件を正倉院展に出展
奈良市の正倉院で1日、年に1度、勅封を解いて宝庫を開ける「開封の儀」が行われた。聖武天皇の遺愛品など天平期を中心とした宝物約9000件を収蔵する正倉院では、宝物の点検や調査を実施し、12月4日の「閉封の儀」で宝庫を閉める。飯田剛彦・宮内庁正倉院事務所長や井上洋一・奈良国立博物館長ら15人が水で手を清めた後、西宝庫に入って六つの扉の鍵に付けられた麻縄の封を切った。

正倉院展に出展される宝物

宝物のうち、黒漆を塗り、シカや草花などの文様の形に切り抜いた銀の薄板を貼りつけたペルシャ風の水差し「漆胡瓶(しっこへい)」や、霊獣や葡萄(ぶどう)唐草文様を表した白銅製の方形鏡「鳥獣花背方鏡(ちょうじゅうかはいのほうきょう)」など60件は、今月24日~11月9日に奈良市の奈良国立博物館で開催される「第78回正倉院展」(特別協力・読売新聞社)に出展される。