「夫婦別姓刑事」全話視聴で判明した考察ドラマの致命的欠陥とは
夫婦別姓刑事全話視聴で判明した致命的欠陥

2026年4月14日に放送開始し、6月23日に最終回を迎えたドラマ『夫婦別姓刑事』(フジテレビ系)が、佐藤二朗さんの橋本愛さんへのハラスメント報道により再び注目を集めている。本作は『あなたの番です』『真犯人フラグ』を手がけた秋元康さんが企画・原案を担当した、コメディと考察要素が魅力のミステリードラマだ。

『夫婦別姓刑事』のあらすじ

主人公・四方田(よもだ)誠を演じるのは、映画『爆弾』の怪演が話題となった個性派俳優・佐藤二朗さん。その妻であり、刑事のバディでもある鈴木明日香を演じるのは、大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』で主人公の妻を演じた俳優の橋本愛さんだ。本ドラマの主人公・四方田とその妻・鈴木は、23歳差の夫婦。四方田は55歳で、鈴木は32歳。四方田は前妻と死別しており、デザイン学校に通う娘が1人いる。四方田が死別した妻は殺害されており、その犯人を捕まえることを悲願としている。

全話視聴して気づいた致命的な欠陥

以前も「23歳もの歳の差婚をした」という設定をきっかけにSNSで物議を醸した本作。最終回を迎えた今、今度は佐藤二朗さんの橋本愛さんへのハラスメント報道で再び話題となっている。本稿でハラスメントに関するあれこれを論じるつもりはないが、そもそも、本題のドラマの出来はどうだったのか。仕事のために全話視聴した筆者が、視聴者としての立場で論じていく。

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考察ドラマとしての構造的問題

本作はコメディと考察要素を融合させたミステリーとして売り出されたが、実際に全話を視聴すると、考察ドラマとして致命的な欠陥があることが明らかになった。具体的には、伏線の張り方と回収のバランスが悪く、視聴者が推理する楽しみを損なっている点だ。また、佐藤二朗さんと橋本愛さんの夫婦としてのシーンを振り返ると、今思えば距離感がおかしいと感じる場面が散見され、ハラスメント報道を受けてその違和感がより際立っている。

本作の評価は二分されるだろうが、少なくとも秋元康作品としての期待値には達していないと言わざるを得ない。全話視聴したからこそわかる、このドラマの真の姿を次ページ以降で詳しく解説する。

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