「紙吹雪を浴びる人生になるとは。テレビの中だけだと思っていた」――1日に東京・台場のフジテレビから生放送された次世代芸人のお笑い賞レース『ツギクル芸人グランプリ2026』で、お笑いコンビ・相性はいいよねが優勝した。
エビランドとヤダヤムクンによる2人組。何度も芸人を辞めようと考え、「才能がない」と感じていた日々があった。自分たちのために降る紙吹雪は、にわかには信じられない光景だったようだ。
「ありえない世界線の話だと思っていた」
芸歴16年目のエビランドは、現在のコンビを組んでから『キングオブコント』準決勝に進出するようになったが、それ以前は1回戦すら突破できない時期が続いていた。「そんなやつが『ツギクル芸人グランプリ』で優勝するなんて、ありえない世界線の話だと思っていた」と振り返り、優勝した今も「まだ信じられない」と実感が湧かない様子を見せた。
ヤダヤムクンも、何度も芸人を辞めようと考えたことがあった。オーディションでネタを披露している最中、審査側がたばこを吸い始め、ネタを見てもらえなかったこともあったという。「本当に才能がないんだなと思っていた日々だった」と明かし、「こんな瞬間が来るのは夢みたいです。紙吹雪を浴びる人生になるとは。テレビの中だけだと思っていた」と喜びをかみ締めた。
「エビさんとじゃなかったら、絶対にこういう優勝はできなかった」
長い苦労の末にたどり着いた頂点。相方へ贈る言葉を求められると、エビランドは「本当にヤダくんのおかげです」と感謝した。ネタ作りを担当するヤダヤムクンも、エビランドについて「僕の作ったネタを最高に面白くしてくれる」と信頼を口に。「エビさんとじゃなかったら、絶対にこういう優勝はできなかった。お互い苦労したんですけど、出会えてよかった」と語った。
決勝で自信を持っていたのは2本目のコント。そこまで勝ち上がることができれば「優勝できるぞ」と考えていたが、花ブービー、ツンツクツン万博のネタを見て、不安もよぎったという。それでも最後は、自分たちが選んだ順番と磨き続けてきたコントで勝ち切った。
同期と「タメ口でしゃべりたい」
エビランドにとって、芸歴16年目の同期は、霜降り明星、コロコロチキチキペッパーズ、ハナコ、マユリカ、ダンビラムーチョら、すでにテレビで活躍する芸人たちだ。長く結果を残せない時期を過ごしてきただけに、今後の目標を問われると、「同期たちと一緒に番組に出たい」と回答。実際に共演すれば敬語を使ってしまうと想像し、「タメ口でしゃべりたいです」と笑わせた。
「やってきたことは間違っていなかった」
審査では、キャラクターやリズムに頼るのではなく、「王道」のコントで優勝したことも高く評価された。エビランドは、普段から飛び道具の少ないコントを続けてきただけに、「ちゃんとやってきて間違いなかったんだと思えた」と自信に。
ヤダヤムクンも、過去の『キングオブコント』準決勝ではパワーのある芸人たちに敗れ、自分たちのスタイルに迷いを感じたことがあったという。それだけに、「やってきたことは間違っていなかったのかなと思いました」と手応えを口にした。
『キングオブコント』では2年連続で準決勝敗退。決勝進出者として最後に名前を呼ばれる経験はなかったが、今回の『ツギクル芸人グランプリ』で初めて決勝進出を果たし、そのまま頂点に立った。ヤダヤムクンは「一個、天井を破れた感覚がある」と語り、次なる目標に『キングオブコント』決勝進出と優勝を掲げた。何度も諦めかけながら、それでも続けてきた王道のコント。苦労の年月を自信に変えた2人が、今度は「ツギクル出身のキングオブコント王者」を目指す。
『ツギクル芸人グランプリ』歴代優勝者
- 第1回(2019年)ザ・マミィ(プロダクション人力舎)
- 第2回(2021年)金の国(ワタナベエンターテインメント)
- 第3回(2022年)ストレッチーズ(太田プロダクション)
- 第4回(2023年)ナイチンゲールダンス(吉本興業)
- 第5回(2024年)えびしゃ(※現・海老車)(ワタナベエンターテインメント)
- 第6回(2025年)豆鉄砲(ワタナベエンターテインメント)



