蒼井翔太、初バースデーライブで感極まり涙「これほど幸せな人生はありません」【セットリスト付き】
蒼井翔太、初バースデーライブで涙「これほど幸せな人生はありません」

声優、歌手、舞台など多方面で活躍する蒼井翔太が8月11日、埼玉・大宮ソニックシティ大ホールで約2年ぶりとなるツアー『蒼井翔太 LIVE 2026 WONDER lab. LIMITLESS』の国内ファイナル公演を開催した。7月1日にリリースした4thアルバム『LIMITLESS』を機に、自らの活動段階を“新章”へと移した蒼井。そんな蒼井が「LIMITLESS」=限界なき“新章”を象徴する、ジャンルを超えたパフォーマンスを繰り広げ、ファンとの絆を改めて確かめたライブの模様をお届けする。

ジャンルを超越する表現力 “LIMITLESS”な新章の幕開け

オープニングSEが鳴り響く中、客席後方にマスクを被り、黒いマントをまとった謎の人物が出現。会場がどよめく中、ゆっくりとステージへ向かっていく。ステージ中央に作られたセットの最上部へと登ると光が一閃。衣装を身にまとった蒼井翔太へと変身し、「行くよ〜!」のかけ声とともに「EVOLVE」を歌い出す。進化の名を冠した曲で、1曲目から力強いステージを展開。切れ味鋭いパーカッシブな歌唱表現に加え、透明感のあるハイトーンから深みを感じさせる低〜中音域まで、厚みのあるボーカルで観客を引き込んだ。

息つく間もなく「THE REVERSI」では軽やかなステップを踏みたくなるようなトリッキーでアッパーなリズムを乗りこなし、ハイテンポで畳みかけるメロディーに入り乱れるアルペジオが刺激的なトラックが印象的な「ハイドアンドシーク」を立て続けにたたき込む。蒼井翔太らしいミステリアスかつ耽美的な世界観で、早くも会場のボルテージを大きく引き上げていった。

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続く「火焔ノ鳥」ではステージ上を赤く染め上げた印象的な照明演出からスタートし、蒼井のドラマチックで情熱的なビブラートが響き渡る。さらに「MURASAKI」、「秘密のクチヅケ」と連続して歌唱。和風ダンスナンバーである「MURASAKI」ではファンベールを手にしたダンスやラスサビでの観客と歌い分けなどで盛り上がった。

そして視線一つ、指先一つの動きで観客を翻弄したのが「秘密のクチヅケ」。透き通るような歌声から低音を効かせた吠えるようなボーカルに併せて、投げキッスでファンを釘付けに。和の風情を漂わせる3曲で、伸びやかなハイトーンから低音までを自在に行き来し、憂いと色気をまとった表現で観客を引き込んだ。

ここで突如、スマートフォンの着信音が鳴り出し、会場がどよめく。蒼井がスマホを手に取り会話するというユーモラスな演出に会場は大盛り上がり。「バカにしないでよ!」のセリフから「既読Mu★singナイト」がスタートした。昭和歌謡をテーマにした曲にアイドルチックな振り、ファンによる「L・O・V・E LOVELY SHOUTA」といった合いの手など、観客と一体となってレトロ感あふれるムードを楽しんでいた。

ここまで7曲。MCなしに駆け抜けてきた中で歌い出したのは、一転してしっとりと聴かせるバラード曲「薺(なずな)」。一音一音に慈しみを込めるような繊細な歌唱でオーディエンスを虜にしていく。静と動、ポップと叙情の対比こそが“うたいびと”蒼井翔太の真骨頂。続く「g(グラム)」でもガーリーなサウンドに愛と痛みが混在するようなファルセットの震えが映え、その歌声が心の奥深くまでしみ込む。真摯に歌と向き合う姿には、表現者としての幅広さを改めて感じさせた。

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ファンもライブを作る一員に 会場を包んだ圧倒的な一体感

蒼井のナレーションによるダンサー&バンドメンバーの紹介パートをはさみ、ライブは後半戦へ突入。緊急事態を告げるSEが鳴り響く中「次曲終了までスマートフォンでの撮影が可能」というアナウンスが流れると、会場からは大歓声が! アルバム『LIMITLESS』のジャケット写真と同じヘアセットで再登場した蒼井が披露したのは「PARADISE」だ。前へ前へと進み続ける振りがリズミカルな曲調とマッチし、会場全体を多幸感で染め上げる。さらに「Da La La」へと続く流れは、弾けるようなポップなムードで会場全体を包み込んでいた。

さらに「ギミラミ行くよ!」と呼びかけ、大歓声を浴びる中で歌い始めたのは「give me □ me(※□=ハートマーク)」。コール&レスポンスで大きく盛り上がり、会場の床が揺れるかのような熱気が生まれていた。ファンの振るペンライトが美しく波打ち、その中心で蒼井は弾けるような笑顔と躍動感あふれるパフォーマンスで会場全体をリードしていた。

歌い終えるとステージ上に抽選ボックスを持ったダンサーが登場。蒼井が箱から座席番号が書かれた紙を引くと、「次の曲はあなたが決めて」と会場に呼びかける。サプライズ演出に観客がどよめく中、ダンサーが曲目の書かれたメニュー表を持って客席に出向く。そしてファンが選んだのが「SPOTLIGHT」と知ると、蒼井は「なるほど」の一言とともにニヤリ。伸びやかで突き抜けるような歌唱もさることながら、ファンをも巻き込み、ライブを心の底から楽しむ姿には、蒼井翔太らしさがあふれていた。

続いて披露したのは季節感あふれるハッピーチューン「Summer Dreamin’」。タオルを回して見せた夏らしい爽快感は、ファンとともに歩んできた数々の夏を象徴しているかのようだった。次曲の「TRUE HEARTS」も夏を彩るダンスナンバーで、「一緒に夏を感じよう」という蒼井の言葉に応え、観客も全力で堪能。ラスサビ前には「ここにおいで」のフレーズでファンを沸かせた。蒼井とファンが互いにエネルギーを送り合う光景からは、これまで築いてきた信頼関係が伝わってきた。

どこまでもキラキラとした“王子様ソング”の「Endless You」、さらに「限界なんて決めたくない」という歌詞が心に刺さる軽快で爽やかな「Lollipop」と歌っていく蒼井。それぞれ歌詞に込められた心情に違いはあるものの、どちらもテンポよく晴れやかなメロディーが心地よく、蒼井の伸びやかな歌唱が映えていた。

自らの“影”と向き合い、新章へ 20曲ノンストップで駆け抜けた本編

そして「さよならは、次へとつながるあいことば」のセリフに続き、蒼井がキーボードを弾きながら披露したのは「あいことば」。別れの後の再会までの努力が次につながる宝物になるという思いが込められた、切なさの中にもあたたかみを感じさせる曲を、蒼井の透明感あふれる歌声で会場中に浴びせていく。「TRUE HEARTS」から「あいことば」へと続く流れは、まるで蒼井の心の変遷を描き出すかのようにも聴こえた。

続く「Eclipse」では、曲の冒頭をピアノ弾き語りで披露。そこから見せたエネルギッシュなパフォーマンスには、葛藤や苦悩、それを光へと変えていこうとする思いがにじみ、観客を引き込んでいった。

「Eclipse」の歌い終わりのロングトーンで会場を圧倒する中、本編ラストを飾ったのはアルバム『LIMITLESS』のリード曲「Facing My Shadow」。己の影と向き合い、それを否定するのではなく抱きしめてともに生きていくという楽曲に込められた強い決意は、今の蒼井翔太の姿とも重なる。パンクロックにシャウトやラップも入り乱れ、蒼井翔太の新たな表情を見せると同時に、“新章”を象徴するステージとなった。

MCを一切入れず、全20曲を歌いきった本編。蒼井がステージを下りると同時に、会場からは「しょーたん」コールが巻き起こる。再びステージに上がった蒼井は、「もっともっとみんなのテンションをアップ、アップさせたい!」と呼びかけ、「テンションがマンション□(※□=曲がり矢印上がる)」を元気いっぱいに披露。曲名に入っている右上がりの矢印を表現するような振りなど、ポップでキュートな蒼井の魅力が詰まったパフォーマンスだった。

ここで、この日初のMCへ。「今日初めてしゃべった」と笑った蒼井は、「アルバム『LIMITLESS』はすごいハードルを自分で掲げて、みんなと歩んできた道、レールをお守りのように大切にしつつ、さらに新しい蒼井翔太の光り輝くレールをちょっとずつみんなと一緒に築いていけるような一枚に、ツアーにしたくて、たくさんのやりたいことを詰め込んだツアーにしました」と“新章”への思いを語った。

そんな蒼井は、「アーティスト・蒼井翔太として活動してきて史上初のバースデーライブです」と照れ笑い。「自分でも驚いている。たくさんみんなと一緒にライブをしてきたけど今すごく新鮮。初めてライブをやったかのよう」と喜びを語った。そして、「みんなにエールを送りたい」という思いを乗せて「RUN!! RUN!!」へ。オーディエンスの背中を押すような力強い歌声とポンポンを使った振り付けで楽しませ、さらにダンサーとポンポンで「SHOUTA」を一文字ずつ作る演出で会場中を笑顔にさせる。曲の終盤にはライブツアーのロゴをかたどったフラッグが登場。エネルギーに満ちあふれたフラッグパフォーマンスで盛り上げた。

初のバースデーライブに涙 ファンへ届けた「ありがとう」

ここで蒼井が会場のファンとの記念撮影を提案すると、突然、バンドメンバーによるバースデーソングの演奏がスタート。会場からも大合唱が巻き起こるサプライズに、蒼井は笑顔を見せた。さらにバースデーケーキも登場し、ファンから贈られた「おめでとう!」の声に「ありがとう〜!」と満面の笑みで応えていた。

会場が幸せな空気に包まれた中、アンコール最後の曲として「UNLIMITED」がスタート。蒼井の「最後はみんなでデュエットをして終わりたい」という言葉通り、オーディエンスと一緒に歌い上げていく。「ファンのみんな全員を蒼井翔太の“新章”に巻き込んで、一緒に気持ちのいい、楽しい嵐を巻き起こしたい。みんなの力を貸して」という呼びかけに、ファンも大きな歌声で応えた。

感謝の思いを伝えながら蒼井がステージを下りると、再び熱烈な「しょーたん」コールの大合唱。ステージへと戻ってきた蒼井は、「これまでたくさんの「ありがとう」を皆さんに伝えてきたつもりだけど、まだ足りない。これからも「ありがとう」という言葉もそうだけど、音楽で皆さんの人生の一部になれたら」と自身の活動の源である「ありがとう」の精神について情熱たっぷりに語る。

そして「蒼井翔太がアーティスト活動をスタートするにあたってずっとそばに寄り添ってくれた歌を、皆さんへの「ありがとう」の気持ちを込めて、今日もとなりでこの言葉を言わせてください」と口にし、デビューミニアルバム『ブルーバード』の収録曲で、蒼井自身が作詞・作曲を手がけた「君のとなりで」を披露。ピュアでどこまでも澄み切ったボーカルでファンに語りかけるように歌い、サビの「ありがとう」の歌詞にはいつも以上に感情がほとばしり、深くしっとりと心に染み入ってきた。

曲の終盤には感極まった様子の蒼井が思わず声が震えてしまう一幕もあり、その姿に感動して涙するファンの姿も。歌い終えた蒼井に、会場から「ありがとう」の声が浴びせられる。蒼井も「ありがとう!」と返した。アーティストとファンの間で繰り返される「ありがとう」が会場の隅々にまで響き渡り、ハッピーな空気の中ライブの幕は下りた。

蒼井翔太が提示した「LIMITLESS」という言葉は、己の限界を定めない挑戦であると同時に、ファンとともに歩む未来への思いを表す言葉でもあるのだろう。マイクを通さず、「こんなにたくさんみんなに愛してもらえて、これほど幸せな人生はありません! もっとたくさんの『ありがとう』を届けるので、これからもよろしくお願いします!」と地声で叫んだ蒼井。“新章”の幕を開けた彼が、次にどのような景色を見せてくれるのか。期待が膨らむライブとなった。

<ライブ情報>
■『蒼井翔太 LIVE 2026 WONDER lab. LIMITLESS』
2026年8月11日 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール

【セットリスト】
OPENING SE
M01:EVOLVE
M02:THE REVERSI
M03:ハイドアンドシーク
M04:火焔ノ鳥
M05:MURASAKI
M06:秘密のクチヅケ
M07:既読Mu★singナイト
M08:薺
M09:g
M10:PARADISE
M11:Da La La
M12:give me □ me(※□=ハートマーク)
M13:SPOTLIGHT
M14:Summer Dreamin’
M15:TRUE HEARTS
M16:Endless You
M17:Lollipop
M18:あいことば
M19:Eclipse
M20:Facing My Shadow
EN01:テンションがマンション□(※□=曲がり矢印上がる)
EN02:RUN!! RUN!!
EN03:UNLIMITED
W.EN:君のとなりで

【ライブ放送情報】
M-ONにて放送決定
放送日:9月29日22:00〜24:30
詳細:https://www.m-on.jp/info/news-topics/2026/08/11/316345/

■海外公演情報
2026年8月22日 台北・MOONDOG
2026年9月26日 香港・TIDES