6人組ダンスボーカルグループLienelが、6月21日にパシフィコ横浜国立大ホールで『Lienel 5th Live Tour 2026「Osyan」』の最終公演を開催。名古屋、大阪、横浜の3都市7公演を全公演ソールドアウトさせ、グループ史上最大規模となる1万3000人を動員し、ツアーを完走した。さらに、終演後には秋のホールツアー『Lienel 6th Live Tour 2026「ロマンティック・シンドローーム!!!!!!」』の開催が発表された。
結成の地での集大成
パシフィコ横浜は、Lienelにとって特別な場所だ。超特急やM!LKらが所属するEBiDANから2023年に誕生した彼らは、先輩グループと共演したイベントでこの地でグループ結成を発表した。今回のツアーは“粋な演出でLienel流のオシャレを届ける”をコンセプトに、メジャーデビュー曲「メロ・コレクション」を含む全29曲を披露。ストーリー仕立てのメドレーなど、これまでの軌跡を詰め込んだステージでファン(Lien)を沸かせた。
オープニングは、ロック調のBGMに乗った映像からスタート。高岡ミロの「Lienelツアーファイナル『Osyan』、みんな盛り上がる準備できてるか! パシフィコ横浜遂に来たぞ!今夜も俺たち6人と忘れられない夜にしようぜ!」という号令とともに紗幕が落ち、6人が登場。3年前の初ステージで披露した「LOVE Communication」で幕を開けた。メンバーカラーの王子様風ロングジャケットをまとった彼らは、平均年齢15歳だった当時とは違い、顎や唇を妖しくなぞりながら余裕と貫禄たっぷりのパフォーマンスで成長を証明した。
多彩な演出とパフォーマンス
「We are Lienel!!!!!!」ではLienのメンバーコールが大音量で響き、ライブ定番曲のメドレーで会場は一体に。高岡と森田璃空が至近距離でラップをぶつけ合う「Party Now!」など、エネルギッシュなパフォーマンスが続いた。MCでは高岡が「本日はようこそお越しくださいました」とあいさつし、武田創世が「あなたの拍手、あなたの声援、そして、あなた方の暑苦しいほどのリアクション!」が支えると煽ると、客席から熱烈な拍手と歓声が湧いた。高桑真之が「共に“Osyan”の世界を作り上げるプレイヤーとして心ゆくまでお楽しみください」と伝え、近藤駿太が指を鳴らすと、衣装が黒から白へ一瞬で変化するイリュージョンも披露された。
「じれったいKISS」ではソフト帽をかぶり、カメラに色っぽい表情を見せてLEDに映し出し、Lienを悩殺。1階から高桑が投げたソフト帽を2階の高岡がキャッチするなど、クールなアクションでも楽しませた。その後も「Blown out」でのキレキレなダンス、「ADDICTED」でのチェアダンスと高音フェイク、芳賀柊斗のソロダンスで締めくくった「Navy Blue」など、多彩な音楽的引き出しで魅了した。
コミカルからスタイリッシュへ
突然、ポリス服の高岡が「ここでパフォーマンスするには許可証が必要!」と詰め寄り、ピエロ姿の近藤も登場。近藤と芳賀がジャグリングを披露し、芳賀がテーブルクロス引きに挑戦……したはずが、高岡と近藤のズボンが脱げるハプニングも。こうした大胆な演出にも全力でぶつかるのがLienelの魅力だ。
続いて、シフォンマント付きの白ジャケットに着替えた森田、武田、高桑の年下組がLienel初のユニット曲「シンデレラ・ナイト」を披露。スイングジャズナンバーを歌いこなし、会場を星がきらめく夜の空気に染め変えた。入れ替わりに、ポップなサングラスをかけた高岡のラップから、芳賀、近藤の年上トリオがエレクトロな「Don’t Stop」を投下。レーザー光線が飛び交う中、スペーシーなピンクの衣装で躍動的なダンスを見せた。ダンスブロックでは「UNKNOWN GROOVE」で加速し、「Neo ROMANTIC」ではファイヤーボールが打ち上がり、森田が“Touch me please”とささやけば音玉が鳴って火花が散るなど、大がかりな演出が初めてのワンマンで実現した。
思い出の再現と感謝のメッセージ
MCでは、最年少の高桑が初めての金髪(ホワイトシルバー)への髪色変更について「髪色似合ってますよね?」と問いかけ、賛同の歓声を浴びて喜ぶ16歳らしい一幕も。高岡は「パシフィコ横浜は僕たちのデビューの地。あの頃とだいぶ変わったんじゃないですか?」と語り、近藤は武田が3年前は身長140センチだったが、今は168センチになり「パシフィコが小さく見える」と暴露。お披露目時の登場シーンを再現し、当時のイベントで紹介したHAYATO(ONE N’ ONLY)の真似も交えながら、ステージセンターの開口部から順に登場してLienを喜ばせた。
「Love Me Madly」では武田がアカペラで朗々と歌唱し、「罪と罰」では激情あふれるダンス&ボーカルを披露。メジャーデビューシングル「メロ・コレクション」では“可愛い”Lienelを全開にし、ラテンから歌舞伎風へとめまぐるしく曲調が変わるコミカルなナンバーに、Lienから“メロ!”“オ・レ!”とコールや拍手が爆裂した。近藤の「こんな僕だけど…どんな時でも君のこと、想い続けるよ。メロに誓って…メロに誓って!」という台詞もあり、Lienelらしいエンタメを見せた。
「Osyan」スペシャルメドレーとファンの熱狂
「Osyan」スペシャルメドレーでは、特攻服をまとったメンバーがバイクのハンドルを手に登場。総長ポジションの近藤が「こっからアクセル全開で頑張っていくんで、最後までよろしく!」と号令をかけ、綾小路翔提供の「羅武が如く〜恋の風林火山〜」を披露。Lienは全力で“パラリラパラリラ”とコールを入れた。間奏にはエンジン音をバックにバイクのハンドルを使ったブリッジも盛り込まれ、バイクで爆走しているかのようなパフォーマンスで“何があっても 守り抜くから”と宣言。続く「Curry on love」では芳賀と森田がリアルにカレーを食べさせ合い、「恋のFIRE! FIRE!! FIRE!!!」ではジュリ扇を振ってパラパラを踊り、強烈な変顔も披露。「超絶SUMMERでバカになれ」でステージいっぱいに広がり、「純情シンドローム」では爆発的なメンバーコールが湧き、「Mr.Sister」では真紅の薔薇を投げた。
このメドレーパートで印象的だったのは、Lienの声の大きさ。細かくコールを入れ、メンバーと一緒にライブを盛り上げる心意気は、まさにEBiDANの遺伝子を感じさせるものだった。
感謝と未来への決意
3年間を振り返り、それぞれが感謝を語った。高岡は「この会場にいるLien1人ひとりを絶対に離さず大きくなりたいと思っているし、Lienelの輪を大きく広げて、6人とLienとさらに大きな絆を繋いでいきたい」と宣言。近藤は「応援してくれている人、全員でLienel。絶対に次は武道館で会えたらいいなと思う」と言い切った。14歳でデビューした武田は、現在の状況を「まったく想像していなかった未来なので、すごく不思議です」と評し、「本当に幸せな人生を送らせてくれてありがとうございます」と感謝。森田は満員の客席を見上げ「夢が叶う瞬間をLienに見せてあげられたこと、6人で今日のステージに立てたことが何よりも幸せです。僕たちLienelを見つけてくれて、応援してくれて本当にありがとう」と頭を下げた。高桑は「ここを新たなスタートとして、もっと大きな景色を皆さんに見せられたらなと思います。この6人でいれば無限に行けると思うので任せてください」と頼もしい言葉を。最後に芳賀は、パシフィコ横浜でのワンマンが決まったときの不安を告白しつつ「みんなLienelの味方であってくださいね。僕たちもLienの味方でもありますし、これから先、まだまだ上のステージに走っていきたいので、どうか、僕たちについてきていただければと思います」と締めくくった。
ラストナンバー「Love With You」では、全員がグループカラーの紫を基調にした王子様風スタイルで、ストレートに甘いラブソングを届けた。満場のペンライトが揺れる客席を前に、6人は目を潤ませながら思いの籠もったパフォーマンスを見せ、森田は声を震わせながらもソロパートを歌い切った。
アンコールと秋ツアー発表
アンコールでは、各メンバーが1階、2階、3階と移動しながら客席通路を回り、「Hop Step Jump!」「AMAZING WORLD」など晴れやかなポップチューンをメドレー。Lienと間近でコミュニケーションし、高岡が「みんなの顔を見るとうれしくて」と涙目になる場面もあった。最後は総長・近藤が高岡、武田、高桑にバイク乗車スタイルで担ぎ上げられ、再び「羅武が如く〜恋の風林火山〜」を披露。ファイヤーボールが上がり、指で“O”の字を作る“Osyan”ポーズを決め、高桑のソロダンス間奏では客席から長尺のコールが炸裂。曲終了と同時に銀テープと炎が噴き出し、今後の決意を表した。
ステージを去る際、恒例の武田の「それでは〜また!」にあわせてLienも「また!」とコール。文字通りLienと共にライブを締めくくると、次回ツアー『Lienel 6th Live Tour 2026「ロマンティック・シンドローーム!!!!!!」』の開催が映像で発表された。9月13日の大阪国際会議場メインホール(グランキューブ大阪)を皮切りに、10月3日・4日の愛知・岡谷鋼機名古屋公会堂大ホール、11月18日・19日の東京・Kanadevia Hallの3都市6公演となる。今回のツアーで多種多彩な“オシャレ”を見せた彼らが、次にどんな“ロマンティック”を繰り広げるのか期待が高まる。



