俳優の高橋一生が、10月7日にスタートするフジテレビ系ドラマ『ポリティカルパン』(毎週水曜22:00~)に出演する。フジテレビ制作の連続ドラマには約9年ぶりの出演となる。石原さとみ演じる“女ルパン”の前に立ちはだかる、与党の“金庫番”議員を演じる。
与党の“金庫番”議員・夏目将門役
本作は、石原演じる女ルパン・如月弥生が、架空の国・ニッポニアの政界に潜り込み、ダークな政治の金を奪い取る“怪盗エンターテインメント”。脚本は、『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』『MIU404』『フェンス』などを手掛けてきた野木亜紀子氏が担当する。
高橋が演じる夏目将門は、ニッポニアの与党で経理局長を務める元財務官僚のエリート議員。常にスマートに立ち回り、決して敵を作らない一方、その裏では猛烈な皮肉屋という一面を持つ。与党の“金庫番”として政治の金を管理する立場だけに、それを狙う弥生とはスリリングな騙し合いを展開していく。
野木亜紀子氏との初タッグに喜び
高橋は、今作の北野拓プロデューサーとはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』以来の仕事となり、野木氏とは今回が初タッグ。「野木さんとはこれまでなかなか機会が合わず、今回ようやく初めてご一緒することになりました」と喜び、「“政治とカネ”という題材を、架空の国“ニッポニア”を舞台に、政治家と泥棒が互いに騙し合う。そんなしびれる作品に参加できることを、とても嬉しく思っています」と語る。
脚本を読んで感じたのは、大きな政治の仕組みだけではなく、その中に生きる人間の姿だったという。理想や大志が、主体も責任もない何かに飲み込まれ、やがてその思いを持つこと自体を悪いことのように感じてしまう時代の側面に触れながら、「その一方で、まだ諦めきれないものもくすぶっている。真っ直ぐに生きようとする人間の怒りや諦めを、野木さんは軽やかに、希望を持って描かれていると感じます」と印象を明かした。
「いつの間にか自分自身がその仕組みの一部に」
自身が演じる夏目について、高橋は「理想を持っていた人」と表現する。社会の暗部に立ち向かえると思いながらも、いつの間にか自らがその仕組みの一部になっている人物で、「そんな彼が大泥棒との出会いによってどう動いていくのかを楽しんでいただけたらと思います」と注目ポイントを挙げる。
演出の高野舞氏からは「夏目は何を考えているかわからないのが魅力」と言われたそうで、高橋も、何を考えているのか簡単に読み取れるような一元的な人物にはせず、脚本から感じ取った夏目像をそのまま楽しみながら演じていくという。
視聴者には、まず「怪盗と政治家が騙し騙される痛快な娯楽」として楽しんでほしいと呼びかける一方、「それを虚構とだけに捉えるかどうかは、ご覧になってくださる皆さんに判断いただけたらと思う」と、作品に込められたもう一つの側面にも言及。「まずはこの作品の純度を少しでも損なわないようにしたいと思っています」と意気込んだ。
企画段階から「一生さんしかいない」
北野プロデューサーによると、高橋とは『おんな城主 直虎』の現場で、自身が助監督だった時に出会ったという。それから10年、自らの勝負作で再び仕事ができることに喜びを示している。
約2年前に企画を立ち上げ、女ルパンと対峙する相手を誰に託すか野木氏と話し合った際、真っ先に名前が挙がったのが高橋だった。以前の現場で見た「心の中を読ませない」芝居が強く印象に残っていたことから、「女ルパンと騙し合いを繰り広げる与党金庫番議員の役を演じられるのは一生さんしかいない」とオファーしたという。
撮影現場では、想像を超える演技の振り幅や、細かなニュアンスを見せる多彩な表情に驚かされているといい、野木氏の脚本との相乗効果によって、これまであまり見たことのない高橋の芝居を見せられると期待を寄せている。
高橋一生は、1980年12月9日生まれ、東京都出身。幼少期から俳優として活動し、ドラマ『民王』『カルテット』『おんな城主 直虎』『わろてんか』『僕らは奇跡でできている』『岸辺露伴は動かない』シリーズなどに出演。映画では『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』『岸辺露伴は動かない 懺悔室』などで主演を務めた。フジテレビ制作の連ドラ出演は『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』以来となる。



