SKE48、18周年で「歴史を超えたい」 大村杏さんら3人が現在地と夢語る
SKE48、18周年で「歴史を超えたい」 3人が現在地と夢語る

アイドルグループSKE48は、劇場デビューから18周年を迎えた。9月にシングル「ため息未来」を発売し、11月には18周年コンサートを控える。センターを務める大村杏さん(21)と、熊崎晴香さん(29)、森本くるみさん(19)の3人が朝日新聞大阪本社を訪れ、グループの現在地と、その先にある夢を語った。

「ため息未来」それぞれの解釈

「ため息未来」は、夏の終わりから秋へ移る季節の恋心を描いた楽曲だ。その歌詞の意味について、3人はそれぞれの解釈を明かした。

大村さんは「夏の浮き立つ気持ちが、秋になるにつれて現実味を帯びていく切なさ」と捉えた。

熊崎さんは、歌詞に登場する日焼けの跡やパラソルに触れながら「夏の思い出が隠れていく寂しさはあるけれど、その先にどんな物語が生まれるのかも想像できる」と語った。

森本さんは歌詞の《時計の針を あの日のまま止めて欲しい》という部分に着目し、「付き合う前の両思いの時期のような、一番楽しい時間が描かれている気がする」と笑顔を見せた。

前作「サンダルだぜ」に続き、SKE48らしい明るさあふれる曲調だ。

熊崎さんは「ファンの方から『やっぱりSKE48はこういう元気な曲だよね』と言っていただくことが増えた」と語り、「今のメンバーでのSKE48らしさ」を届けるチャンスだと期待する。

その「今のSKE48」を象徴する一人が、大村さんだ。

「歴史を超えたい」

2作連続でセンターとなった大村さんは、ライブで代表曲「パレオはエメラルド」を披露するたび、その存在感の大きさを実感する。

「今でも断トツで人気がある曲。その歴史を自分たちが超えていけるように頑張ろうと思います」

そして、初めてSKE48を見る人に知ってほしいのはライブでのパフォーマンスだという。「『アイドルってこんなに踊るんだ』ってきっと思っていただける。私たちの一番の武器」と力を込めた。

ステージへの思いを強く語ったのは森本さんだ。2年前の16周年コンサートでは、選抜入りした同期や先輩たちを後ろから見つめていた。

「ファンの方との距離が遠いことが悔しかった。家でも泣きながら、『絶対頑張るんだ』と誓いました」

この2年で選抜メンバーの常連となり、11月の18周年コンサートに臨む。「後輩に『かっこいい』『ここに立ちたい』と思ってもらえるようなメンバーになりたい」

バンテリンドームという夢へ

グループが掲げる大きな夢は、バンテリンドーム ナゴヤでのコンサートだ。

かつて、その舞台に立った経験を持つ熊崎さんは「このままでは絶対に立つことはできない」と現状を率直に見つめる。

「まずは目の前の会場を満員にしたい。来てくださった方に『見に来てよかった』と思ってもらえるライブを積み重ねることが大切だと思います」

大村さんもまた、その夢を真っすぐ見据え、18周年コンサートの先にある景色を思い描く。「かなえられないだろうって言われているグループが目指すからこそ面白いと思うんです」

インタビュー後、3人は本社内の書庫を訪れた。それぞれが生まれた日の新聞を手に取り、ニュースやテレビ欄などを興味深そうにのぞき込んだ。

中日ドラゴンズの熱狂的なファンでもある熊崎さんが生まれた1997年は、ナゴヤドーム(現・バンテリンドーム ナゴヤ)が開業した年だ。

「私と同い年なんです」と熊崎さん。SKE48が再び目指す場所であるだけに、3人は当時のスポーツ欄を見ながら話を弾ませた。

2005年生まれの大村さんは、その年に開催された愛知万博(愛・地球博)を報じる紙面に興味津々。大村さんは、モリゾーとキッコロと写った幼い頃の写真がある、と明かした。

奈良県出身の森本さんは、生まれた日の奈良版を手にした。紙面に載っていた「なら100年会館」を見て、「SKE48がライブで来たことがあります」。そのライブに熊崎さんが出演していたこともわかり、新聞が思わぬ縁をつないだ。