集英社は2026年7月17日、13日に発売された『週刊少年ジャンプ』33号について、付録の『ONE PIECEカード』を付けない特別版を、ジャンプキャラクターズストアで受注販売すると発表した。この決定は、付録カードが転売ヤーの標的となり、書店やコンビニで売り切れが続出したことを受けた緊急措置である。
転売ヤーの標的となった『ONE PIECEカード』
『週刊少年ジャンプ』33号は、通常より50万部多い発行部数で市場に投入された。しかし、付録の『ONE PIECEカード』は都内の一部カードショップで約1000円で買い取られ、フリマアプリでは雑誌の定価以上の価格で取引されるなど、転売ヤーに高額利益をもたらす対象となった。このため、転売目的の買い占めが発生し、多くの書店で開店直後に完売する事態が相次いだ。
『アオのハコ』最終回を読めないファンの怒り
問題をさらに複雑にしたのは、同号に『アオのハコ』の最終回が掲載されていたことだ。電子版でも読めるが、紙の雑誌で保存したいファンにとって、転売ヤーの行動は深刻な影響を与えた。ネット上では「誰が一番可哀想ってワンピースカードと転売ヤーのせいで完結号を買えないアオのハコファンよ」「ジャンプ売り切れ続出。マジでどこにも置いてねえ。ワンピカードとか興味ないので転売ヤー勘弁してくんねぇかな。一応アオのハコ最終回なのよ」「転売被害を真正面に喰らって最終回を読んでくれる可能性が低くなってしまったであろうアオのハコ関係者やファンはキレてもいいと思う」「アオのハコ最終回なのにワンピースカードの転売ヤーのせいでジャンプ買えなくて鬱」などの声が相次いだ。
集英社の対応と特別版販売
こうした批判を受け、集英社は急遽、付録のカードを外した特別版をジャンプキャラクターズストアで受注販売することを決めた。これにより、転売ヤーの標的となったカードを排除し、純粋に漫画を読みたい読者に雑誌を届ける狙いがある。特別版の販売方法や期間などの詳細は、ジャンプキャラクターズストアの公式サイトで案内される。
今回の騒動は、人気漫画の付録が転売市場で高額取引される現状を浮き彫りにした。『ONE PIECEカード』は以前からコレクターズアイテムとして人気が高く、付録になったことで需要がさらに高まった。集英社は「人気に鑑み」50万部増で発行したが、それでも需要を満たせなかった。同社は転売対策として特別版の販売に踏み切ったが、根本的な解決には至っていない。



