大谷翔平の第2子誕生「産まされた」批判への違和感 年子論争で被害者ムーブする人の正体
大谷翔平第2子誕生「産まされた」批判への違和感 年子論争

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手と妻・真美子さんに第2子が誕生したことが、2026年6月27日に報じられた。しかし、この吉報を巡り、SNS上では一部から「産まされた」「年子はかわいそう」といった批判的な声が上がっている。コラムニストで人間関係コンサルタントの木村隆志氏は、これらの反応に強い違和感を表明。防衛本能が過剰に働いた結果、「被害者ムーブ」に走る人々の心理を分析した。

なぜ「産まされた」という前提で語るのか

木村氏は、批判の根底にあるのは「自分の境遇を他人に投影する防衛本能」だと指摘する。例えば、職場や家庭でハラスメントを受け「従わざるを得ない」立場にある人が、大谷夫妻の状況を無意識に重ねてしまうケースがあるという。しかし、木村氏は「どんな性格や体質でどんな生活をしているのかすら知らない人に、自分の境遇を重ねるのは行きすぎ」と断じる。

「防衛本能がフラットな人には、なぜ『出産させられる』という前提で話を進めるのか理解できない。確かに、パートナーや上司からハラスメントを受けている人は一定の理解はできるが、それでも他人の私生活にまで踏み込むのは過剰だ」と木村氏は語る。

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「加害者にはならない」という思い込みが生む無自覚な批判

木村氏は、こうした批判をする人々に共通する心理として「自分は加害者にはならないが、被害者にはなるかもしれない」という都合の良い感覚を挙げる。つまり、「自分がなるとしたら『される』被害者であり、『する』加害者にはならない」という思い込みが、無自覚な批判を招いているという。

「視野が狭くなり、『私』ばかりに意識が集中してしまう心理傾向を改善する必要がある。周囲の目を過剰に気にせず、自分の人生に目を向けて『私』を楽しませることが大切だ。自分の人生に向き合えていない人ほど、他人の目が気になり、評価を得ようとする。あるいは、少しでも考え方が違うと思わず反発してしまう」と木村氏は分析する。

年子論争の背景にある日本の子育て観

今回の「年子論争」は、第1子誕生から約1年での第2子誕生に対して「母親の負担が大きすぎる」といった意見が中心だ。しかし、木村氏は「大谷夫妻がどのような子育て計画を持っているかは外部には分からない。他人がとやかく言うことではない」と強調する。

実際、米国では年子は珍しくなく、ドジャースの本拠地ロサンゼルスでも多くの家族が年子を育てている。日本では「年子は大変」という固定観念が強いが、それはあくまで一般論であり、大谷家の事情に当てはまるとは限らない。

SNSで広がる「被害者ムーブ」の危険性

木村氏は、SNSで見られる「被害者ムーブ」についても警鐘を鳴らす。これは、自分をあたかも被害者のように装い、相手を批判する行為だ。大谷夫妻への批判も、この「被害者ムーブ」の一種と見ることができる。

「無自覚なまま加害者になっている人が多い。『自分は加害者にはならない』と思い込んでいるからこそ、他人を傷つける言葉を平気で発してしまう」と木村氏は指摘する。

今回の騒動は、有名人のプライベートに対する過剰な関心と、他人の幸福を素直に祝えない社会の歪みを浮き彫りにしたと言える。大谷選手はフィールドでの活躍だけでなく、家庭でも幸せを築いている。その幸せを祝福するのが、真のファンというものではないだろうか。

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