任侠電器第109回:甘糟、阿岐本の部屋で情報提供へ
任侠電器第109回:甘糟、阿岐本の部屋へ

午後二時過ぎ、甘糟が日村の店にやってきた。若い衆が「お疲れ様です」と挨拶すると、甘糟は渋い顔をして「そういう挨拶、やめてよね。身内じゃないんだから」と拒絶した。日村が「日頃お世話になってるんで、身内みたいなもんです」と返すと、甘糟は「冗談じゃないよ。絶対にあんたらとは仲間なんかじゃないから」と強く否定した。

甘糟の来訪と阿岐本の部屋

日村が「まあ、そうむきにならずに……」と宥めると、甘糟は「耳寄りの情報があるって言うから来たんだよ」と本題を切り出した。日村が奥の部屋へ案内すると、甘糟の顔色が悪くなる。阿岐本の部屋は恐ろしいらしく、日村も緊張するという。

甘糟を見た阿岐本は「これは甘糟さん。よくおいでくださいました」と歓迎したが、甘糟は「来たくて来たわけじゃないからね」と強がるものの、冷や汗をかき始めていた。阿岐本は「そりゃそうでしょう。でも、情報が必要ですよね」と応じ、甘糟は「耳寄りの情報があるというからやってきたんだ。何なの?」と問い詰めた。

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阿岐本の質問攻め

しかし、阿岐本は質問に質問で返した。「健一のやつはどんな様子です?」と問うと、甘糟は虚を衝かれたように目を丸くし「待ってよ。質問するのはこっちだよ」と抗議した。阿岐本は「私はね、心配してるんですよ。若え者がどうしているか、教えてくれてもいいでしょう」と譲らない。

甘糟は蛇に睨まれた蛙のようで、勝負にならない。すでに甘糟は阿岐本の手駒と化していた。

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