テツは飽きることなくマウスを操り、キーを叩いている。日村が週刊誌を読むのに飽き、その姿をぼんやり眺めていると、インターホンのチャイムが鳴った。
香苗の来訪
応答しようとテツが立ち上がったが、日村は言った。「いい。俺が出る」
インターホンの画面を見ると、香苗の姿が映っていた。
「ここに来ちゃいけないって言ってるだろう」
「用事があったから来たんだよ」
「どんな用事だ?」
「開けてくれたら、話す」
「だめだ。帰れ」
「日村さんに相談に乗ってもらいたいんだ」
「何の相談だ?」
「いじめのことだよ」
そうなると、無下に断るわけにもいかない。ちらりとテツを見ると、興味深げに日村のほうを見ている。
日村の決断
日村は言った。「しょうがないな。すぐに帰るんだぞ」



