朝ドラ「風、薫る」撮影終了、ラストスパートへ 見上愛と上坂樹里の看護物語
朝ドラ「風、薫る」撮了、ラストスパートへ 見上愛と上坂樹里

NHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合・月~土曜午前8時など)が約1年にわたる撮影を終え、ドラマ終盤に入る。見上愛(25)と上坂樹里(21)がダブル主演し、明治時代を舞台に看護の道を歩む2人の主人公の姿を描く。

現代の訪問介護に近い「派出看護」に奮闘

終盤で、一ノ瀬りん(見上)と小川(旧姓・大家)直美(上坂)は、現代の訪問介護に近い「派出看護」に奮闘する。直美は妊娠するが、夫の軍人・吾郎(甲斐翔真)は日清戦争に出征した。2人の主人公の激動の人生のドラマはラストスパートに入る。

物語は、文明開化が進む明治時代に西洋式の看護学を学び、正規に訓練された「トレインドナース」として活躍した大関和(ちか)と鈴木雅(まさ)の2人をモチーフにしている。昨年9月に栃木・那須でクランクインした。

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「患者の心を見る仕事」と語る主演2人

7月の取材会で、見上は「撮影に入る前に、しっかり休んだことが良かった。心が健康じゃないと、他人の心を健康にすることはできませんから」と振り返った。撮影を通じて看護師は「患者の心を見る仕事だと感じました」といい、「正解もマニュアルもなく何が幸せにつながるかを想像以上に考えている」と尊敬を込めて語った。

上坂は「患者と触れ合う中で観察する力、人と人の関わり方の大切さが作品で描かれている」とし、「当時は派出看護を受け入れてもらえるまで時間がかかった。現代との違いにびっくりしました」と語った。

派出看護を受ける遠藤平蔵役で太田光(61)、宮川佳枝役で相田翔子(56)が登場。意表を突くキャスティングは話題を呼んだ。

恋愛の行方と吾郎の出征

2人の主人公それぞれの恋愛も大きな見どころだ。りんはシングルマザーとして生きながら、佐野晶哉(24)演じる小説家志望の「シマケン」こと島田健次郎と結ばれると思いきや、事態は急変。連載小説を書くチャンスを失い、故郷の浜松に一緒に来てほしいという島田の願いに応えられず別れてしまう。

一方、直美は「誰よりも誠実で、まっすぐで放っておけない」(上坂)吾郎と結婚。炊事当番を経験して料理が得意な夫と幸せな新婚生活を送り、26日放送の回で、おなかに宿した子供の名前は「明」に決まったが、吾郎は出征した。

平成28年にドラマ「仮面ライダーエグゼイド」(テレビ朝日系)で俳優デビューした甲斐は28歳。近年は舞台で活躍していた。「今年上半期は映像の仕事がしたくてスケジュールを空けていた」という中、吾郎役に選ばれた。看護の仕事に携わる母親は感激して泣いたという。

「弱音一つ吐かずに前を向き続けてくれた」

甲斐は上坂を「可憐(かれん)だけど芯、核がある。選ばられるべくして、この世界に入ったような方」と絶賛。見上にも「すごい周りを見ている。鋭いものを心の奥底に持っている」と敬意を表する。

21日のクランクアップ後のコメントで、見上は上坂を「ずっと一緒にいて愚痴を言っているのを一度も聞いたことがありません」とたたえ、「どんな時も弱音一つ吐かずに前を向き続けてくれたことが、私を含め現場の皆さんの心の支えになっていたと思います」と振り返った。

上坂も「直美にとってのりんがそうだったように、私にとって毎日隣にいてくださった愛さんの存在が、本当に大きかったです。ここまで一緒に走ってくれて、本当にありがとうございます」と感謝した。バディを組んだ2人がたどり着くゴールに注目が集まる。

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