俳優・多部未華子(37)の独自の魅力が、平成黄金世代の中で際立っている。新垣結衣の透明感、戸田恵梨香の華やかさに対し、多部の武器は人としての色気と知性を併せ持つことだ。2026年6月27日公開のコラムで、コラムニスト長谷川朋子がその魅力に迫った。
「クロエマ」イベントでの多部未華子の佇まい
WOWOWで配信中のドラマ「クロエマ」のスペシャルイベントで、多部は黒ベースのゆったりしたロングドレスに、ぱっつん前髪、黒髪を後ろでアップにまとめただけのシンプルな装いだった。役柄が趣味の延長で占いをするという設定を考慮した衣装だが、装飾や華やかさをあえて排除した選択が、控えめながら静かな自信と余裕を感じさせた。
同世代の戸田恵梨香が「地獄に堕ちるわよ」のイベントで背中が大きく開いた大胆なドレスを選ぶ“女優らしさ”とは対照的だ。多部の派手さのない衣装を迷いなく選ぶ姿勢に、長谷川は「凛とした美しさがあるのに、ちょっと手が届きそうな距離感」を見出した。
原作・海野つなみも太鼓判のキャスティング
「クロエマ」の原作は、海野つなみの漫画で、同作者の「逃げるは恥だが役に立つ」で知られる。海野も多部と杉咲花のキャスティングに太鼓判を押している。イベント後、多部と杉咲は、筆者に感じよく会釈をし、舞台上の姿と地続きの自然な振る舞いを見せた。
平成黄金世代で際立つ多部未華子の武器
多部未華子は、新垣結衣や戸田恵梨香らと並ぶ平成黄金世代の一角。その中で多部が際立つのは、人としての色気と知性を併せ持ち、どこかフランス人女優のような雰囲気がある点だ。親しみやすさと憎めないギャップが魅力で、30代後半を迎えた今、その「つかみにくさ」が武器になっている。
美しいが完璧すぎず、日常にいなさそうでどこかにいそうな女性を演じると、見ている側が勝手に自分を重ねてしまう。多部未華子の独自の魅力は、これからも多くの視聴者を引きつけるだろう。



