漫画家・わたなべまさこさん死去 97歳 『ガラスの城』『聖ロザリンド』
漫画家・わたなべまさこさん死去 97歳 代表作に『ガラスの城』

『ガラスの城』『聖ロザリンド』などの名作で知られる漫画家・わたなべまさこさんが、10月3日に亡くなった。97歳。公式Xで発表された。

公式Xで逝去を報告

公式Xでは「わたなべまさこ先生 逝去のお知らせ」と題し、「まさこ先生は10月3日の0時38分に永眠いたしました。まんがとともに97年の生涯を駆け抜け、最期は穏やかにまるで眠るように旅立っていかれました。生前、先生の作品を愛し、温かいご声援をお寄せくださった皆様に、心より御礼申し上げます」と報告した。

また、わたなべさんから生前のメッセージも公開。「皆様へ」と切り出し、「私からこんなふうにお伝えするのも不思議な感じですが、今まで私に関わってくださった多くの方々、応援してくださったファンの皆様、お仕事でお付き合いのあった方、身の回りのお世話をしてくださった方、イリーゼの優しいスタッフたち、看護師のFさんSさん、弟妹はじめ家族のみんな、本当にありがとうございました。私のまわりにはいっぱい愛があったこと、とても感謝しています」とファンや関係者に感謝を伝えた。

続けて「『まんがと生きて』あっという間の人生でしたが、私の胸には幾つもの思い出が宝物のように輝いて光を放っています。ひと足お先に失礼しますが、向こうにはたくさんの大事な方々が待っており、主人とも久しぶりに会えると思っています。以前訪れたパリの写真はずっと私のデスクにおいてあったものです。寂しい時は、私はパリにいるとでも思ってくださいね。またねー」とつづった。

少女漫画界のレジェンド

わたなべさんは1929年生まれで、1952年に少女漫画家としてデビュー。『ガラスの城』『聖ロザリンド』といった欧米を舞台にした名作少女漫画を数々生み出し、『悪女シリーズ』などで日本を舞台にした愛憎ミステリーの新境地を開拓した少女漫画界のレジェンドとして知られている。

数々の漫画賞を受賞し、『悪女シリーズ』やテレビドラマ化された『独りまつり』など、愛憎ミステリーの名作を世に送り出すと、2002年『第31回日本漫画家協会賞』として文部科学大臣賞を受賞、2006年の旭日小綬章を女性の漫画家として初めて受勲した。

91歳で完全新作を連載

2020年にはデビュー67年、91歳を迎えたタイミングで完全新作『秘密−ひめごと−』を、少女・女性向け漫画アプリ『マンガMee』で週刊連載としてスタートさせ、「91歳の現役漫画家」として大きな話題となった。

公式Xの運営スタッフからのコメントも掲載され「本アカウントでは、今後も先生が遺された貴重な原画や未公開作品などをご紹介し、その素晴らしい作品世界を皆様にお届けしてまいります。これからも、わたなべまさこ先生の作品を末永く愛していただけましたら幸いです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」としている。