元AKB48の柏木由紀が25日、東京・渋谷のカラオケまねきねこ渋谷本店で行われた「Manekineko Music Entertainment」設立発表会に登壇した。モーニング娘。のオーディションを「5回ぐらい」、ほかも含め「10回以上」挑戦した末にAKB48入りを果たしたデビュー前を振り返り、20年間アイドルを続けてきた今だからこそ伝えたい思いを語った。
新レーベルに「絶対にチャレンジしていた」
全国でカラオケ「まねきねこ」を展開するコシダカグループは、次世代アーティストの発掘・育成から楽曲制作、デジタル配信、プロモーションまでを一気通貫で行う新音楽レーベル「Manekineko Music Entertainment」を本格始動。「夢・音持ち込み自由」を掲げ、身近なカラオケから夢への一歩を踏み出せる場を目指す。
この日は、同社主催のボーカルオーディション「まねきねこチャレンジ(まねチャレ)」第1回で優勝したMiiNAと、優秀賞を獲得したここねが、レーベル初の所属アーティストとしてデビュー。MiiNAはHoneyWorksから提供されたデビュー曲「わたしがヒロインなら」を披露した。ここねも同日、デビュー曲「どうにかして」の配信をスタートしている。
スペシャルゲストとして登場した柏木は、冒頭から「まねきねこに一番行っている自信があるぐらい、まねきねこがすごく好き」とカラオケ愛をアピール。身近な場所からアーティストを目指せる新レーベルについて、「私もAKB48に入る前に、まねきねこで夢にチャレンジできるんだったとしたら、絶対にチャレンジしていた」と魅力を語った。
秋元康を前にした最終審査「人生で一番緊張しました」
自身がアイドルを志したきっかけは、小学2年生のときに母親と訪れたモーニング娘。のコンサート。「ステージ上のアイドルが輝いている姿を生で見て、『なんて素敵なんだ』って。最初は本当に“好き”から始まったんですけど、だんだんと自分もそっち側に立ってみたいなと思ったのがきっかけです」と振り返った。
その後、モーニング娘。のオーディションを「5回ぐらい」受けたものの合格には至らず、AKB48の1期生オーディションにも挑戦。「それもダメで。中学3年最後の、受験前最後のチャンスで3期生のオーディションを受けて、なんとか受かったんです」と明かした。
最終審査の歌唱審査では、秋元康氏が目の前で見守っていたといい、「すっごく緊張したのを覚えています。人生で一番緊張しましたね」と回顧。何度も挑戦を続けたことについては、「諦めきれなくて。他のオーディションも含めると10回以上は行きました」とのことだ。
AKB48劇場で迎えたデビュー初日は、緊張や間違えないようにという思い以上に、憧れていたステージに立てた喜びが大きかったという。「MCとかも、すごく理想があったので、今見るとすっごく恥ずかしいんですけど(笑)、『アイドルを初日から楽しもう!』という気持ちがすごくあったのを覚えています」と笑顔を見せた。
「もっと歌をうまく歌えるようになりたい」という悩みに柏木は…
イベントでは、夢を追う若者から寄せられた悩みに答える企画も。「もっと歌をうまく歌えるようになりたい」という10代女性から相談を受けた柏木は、AKB48加入前は憧れる歌手の歌い方をまねしていたと説明。「自分のこうなりたいなっていう人の、少しでもまねをすることで、まずはちょっと雰囲気をつかめる」とした上で、「AKBに入ってからは、とにかくまずはいっぱい歌うことですね。シンプルに歌うことに慣れる」とアドバイスした。
さらに、カラオケで練習した歌を録音して聴き返すことも勧め、「意外と自分の耳で聴こえている声と、人が聴く声とか、画面を通した声ってちょっと変わったりもするので、録音して聴いてみる」と自身の練習法を紹介。人前で歌う際には、「この曲を通して何を伝えたいかとか、自分がその曲の世界に入り込んで歌うとか、曲を通して何かを伝えるということを意識すると、本当にすごく歌が変わると思います」と伝授した。
「本当に20年間めちゃくちゃ最高な人生」
今年、デビュー20周年を迎えた柏木。当初は「20年も続けるとは本当に全く想像できていなかった」といい、「最初は本当にアイドルが好きで、自分がステージに立ちたいとか、かわいい衣装を着たいというので始めたものが、20年やっていくと、支えてくださる方やファンの方が少しずつ増えてきて。今はそういう方たちに喜んでほしい、自分のためというよりはファンの方のために続けたいというふうに、20年かけて変わってきたなと思います」と心境の変化を語った。
イベントの最後には、現在の自分からデビュー前の自分へ向けたメッセージをフリップに記すことに。ともに登壇したヨネダ2000の愛は「心にメトロノームを」と書き、「今でもメトロノームでお仕事が来たと言っても過言ではないので、デビュー前からしっかりと刻んでおけよと。一定の気持ちを持って頑張れよと言いたいですね」と説明。誠が記したのは「信じて突き進め」。ところが、その言葉を書いたのはフリップの正面ではなく“縁”で、フリップを横向きにして「突き進め!」と書かれた部分を前に突き出し、会場の笑いを誘った。その結果、誠のフリップの正面はきれいなまま。それを見た柏木は、自身のフリップを書き終えていたものの、「書き直したい!」と誠のフリップを借り、改めてメッセージを記した。
柏木が大きく書いたのは、「アイドルって最高だよ」。「私自身かなりアイドルが好きだったので、実際やったら大変なのかなとか思っていたんですけど、本当に20年間めちゃくちゃ最高な人生で、なるべく長く続けたいなと思っているので、あの頃の自分に『アイドルって最高だよ』って伝えたいなと思います」と充実の表情を見せていた。



