防災士アイドル「さばいどる かほなん」さんが、今年6月に72時間の車中泊避難生活を体験した。コンパクトカーを使い、電気、ガス、水道のない環境で防災グッズなどを用いて過ごすというものだった。その経験から、安全に車中泊避難をするための三つのポイントを紹介する。
快適に寝られる環境づくり
寝苦しい環境では体が休まらず、車中泊ではエコノミークラス症候群が心配される。エコノミークラス症候群とは、長時間脚を動かさないことで血行不良になり、脚などにできた血栓が肺の血管に詰まる病気だ。
まずは地面が水平な場所に駐車することが大切だ。夏は日陰で雨の当たらない場所、冬は雨や雪が降り込まない場所がベストとされる。車内は横になって寝られるようにし、シートを倒して段差ができたところにはタオルなどを敷き詰め、足元の空間などの大きな隙間は荷物や段ボールを入れて埋める。持っていればエアマットなどを敷くと、細かい凸凹もなくなり、より快適になるという。
プライベート空間の確保
外から車内が見えてしまうようでは安心して眠れず、トイレも着替えもできない。窓には目隠しをし、プライベート空間を確保することが重要だ。車用のカーテンなどもあるが、段ボールや新聞紙、エマージェンシーシートなどを使って塞ぐ方法もある。タオルや膝掛けでは、隙間なく塞ぐのは難しいということも覚えておきたい。
暑さ、寒さ対策
避難生活時は貴重なガソリンを節約したり、冬の積雪時に排ガスの車内流入による一酸化炭素中毒を予防したりするため、エアコンをつけずに過ごす準備が必要だ。暑さ対策としては、扇子やハンディーファンを用意しておくと便利で、体拭きシートなどで汗を拭くと、気化熱で体温を下げられる。ただし、熱中症には注意し、エアコンも適切に使うことが求められる。寒さ対策としては、カイロ、膝掛け、エマージェンシーシートがあるとよく、さらにポータブル電源と電気毛布があれば心強いという。
次回のコラムでは、意外と役に立ったもの、体験したからこそ分かったことなどを紹介する予定だ。車中泊避難生活体験の様子や細かな発見は、ユーチューブ「防災士さばいどるチャンネル」で紹介されている。
さばいどる かほなんさんは岐阜県出身のアイドル、タレント、防災士。名古屋市防災広報アンバサダーを務める。東海地方でライブ活動を行う一方、無人島を買って永住することを目指し、日々サバイバルスキルを磨いている。名前には、アイドル界、そしてどんな環境下でも「サバイバル(生き残る)」するという意味を込めた。ユーチューブ「さばいどるチャンネル」のチャンネル登録者数は約45万人。



