盛岡出身・小砂川チトさんが芥川賞受賞、岩手県内から喜びの声
盛岡出身・小砂川チトさんが芥川賞受賞

第175回芥川賞の選考会が15日、都内で行われ、盛岡市出身の小砂川チトさん(36)の小説「ゾンビ回収婦」が選ばれた。岩手ゆかりの作家として、2018年に受賞した若竹千佐子さん以来、8年ぶりの快挙に県内から喜びの声が上がった。

作品の内容と受賞までの道のり

同作は人工知能(AI)の普及で職を失った主人公が、仮想現実(VR)ゴーグルを装着し、ゲームの中でゾンビの体を回収する――というストーリー。小砂川さんは、慶応大大学院で心理学を学んだ後、本格的に執筆を始めた。デビュー作の「家庭用安心坑夫」、2作目の「猿の戴冠式」も芥川賞の候補となり、3作目の今作もノミネートされていた。

地元の反応

盛岡市のさわや書店フェザン店では、ノミネート段階から店頭に受賞作を含む小砂川さんの作品が並び、15日夜には受賞を祝うパネルが設置された。竹内敦店長(57)は受賞の知らせを受け、「作品を出すたびに候補作となり、『いつ受賞か』と楽しみにしていた。地元として誇らしい」と喜んだ。同市の男性会社員(36)は帰宅途中に同店で受賞作を購入し、「帰ってから読むのが楽しみ」と笑顔を見せた。

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