2026年9月11日に日本公開されるクリストファー・ノーラン監督の最新作『オデュッセイア』。現在のハリウッドを代表する俳優たちが勢ぞろいし、話題を集めている。中でも、怒涛の公開ラッシュを迎えているアン・ハサウェイに熱い視線が注がれている。
『オデュッセイア』とは? 世界記録を塗り替える大ヒット作
『オデュッセイア』は、ホメロスの叙事詩を長編映画史上初めてIMAXフィルムスクリーンで映像化したアクション映画だ。モロッコ、ギリシャ、イタリア、アイスランド、スコットランドなど世界各地で撮影が行われた。トロイア戦争終結後、イタケの王オデュッセウスが故郷への帰還を目指す中、神々の介入や怪物、荒れ狂う海といった試練に立ち向かう10年に及ぶ旅が描かれる。
オデュッセウス役はマット・デイモン。そのほか、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロン、ルピタ・ニョンゴ、サマンサ・モートンらが出演する。製作はエマ・トーマスとノーラン監督の制作会社シンコピーが手掛け、エグゼクティブプロデューサーはトーマス・ヘイスリップ。
米国などで公開中の本作は、世界興行記録を塗り替え、ノーラン監督のキャリア史上最高評価を記録。2023年の『オッペンハイマー』のオープニング週末興行収入を上回るスタートを切った。7月17日に世界74地域で公開初日を迎え、7月19日までに全米興収1億2,450万ドル(約200億円)、全世界興収2億6,410万ドル(約428億円)を記録(2026年7月20日 Box Office Mojo調べ、1ドル162円換算)。全米映画ランキング初登場1位となり、2026年実写映画No.1のスタートを樹立。2週連続1位も獲得し、全米興収は2億8,637万円(約464億円)に達した。公開から13日で『オッペンハイマー』の全米興収3.3億ドルを上回り、ノーラン作品史上1位に。8月2日までに全世界興収は9億1,139万ドル(約1,476億円)を記録し、10億ドル到達が目前となっている(2026年8月3日 Box Office Mojo調べ)。
アン・ハサウェイ、2026年は公開ラッシュ
2026年のハサウェイは、まさに怒涛の公開ラッシュを迎えている。『プラダを着た悪魔2』では自らの道を進む主人公を再び演じ、心理サスペンス『隣人たち』では謎めいた隣人を熱演。さらに、恐竜サバイバル・アドベンチャー『オークストリートの異変』(8月14日公開)や、ミステリーサスペンス『ヴェリティ/真実』(2026年秋公開予定)など、多様な作品に出演している。
本作でハサウェイが演じるのは、イタケの王妃でオデュッセウスの妻、テレマコスの母ペネロペ。夫の不在中、王位を奪おうとする求婚者たちに対し、知恵と機転で立ち向かう役どころだ。海外メディアからは「彼女はキャリア最高級の演技を披露している」「ペネロペが静かな怒りを燃やすシーンにおいて、その真価が存分に発揮されている」「長年試練に耐え忍ぶペネロペ役として完璧」などと絶賛されている。
ノーラン監督とハサウェイの信頼関係
『ダークナイト ライジング』(2012)『インターステラー』(2014)に続くノーラン監督作品への3度目の参加となるハサウェイ。ノーラン監督は「彼女はペネロペの成熟性と落ち着きを見事に体現しています。ペネロペは表面上は戦略的に振る舞っていますが、彼女が内に秘める熱い心もアンは余すことなく表現している。ペネロペという奥深いキャラクターの表面的な冷静さと内面の激情とのせめぎ合いを演じられるのは、俳優として卓越した能力を持つ彼女以外にいないと思いました」と絶賛している。
ハサウェイも、「『オデュッセイア』をやると聞いた時、中学生の頃からギリシャ神話ファンの私は興奮を抑えきれませんでした。今でも時間があればギリシャ神話に関する番組を見るし、ギリシャ神話を題材にしたオルタナティブ文学も大好き。哲学、神話、感情、論理、スケール感、そしてイマジネーションが見事に融合した、人類史上最高傑作の物語の一つとも言える叙事詩『オデュッセイア』は私にとって特別な存在なんです。だからノーラン監督がそれを映画化すると聞いた時、『これ以上の題材とフィルムメーカーの組み合わせはあり得ない』と思いました」と興奮気味に語っている。
本作でハサウェイが特に感銘を受けたのは、ノーラン監督によるペネロペとオデュッセウスの夫婦関係の描写だという。「ノーラン監督が描いたペネロペは、凄まじい闘志と情熱を内に秘めています。ペネロペが周囲に理解されていないと感じていた可能性に加え、オデュッセウスとの絆を強固にしている要因の一つが、そういった孤独感の共有だったという可能性が取り入れられている。二人の関係性にもしっかりと光を当てています。多くの局面でこの物語を左右するのは、二人がお互いにとってどういう存在かということ、そして二人が共に過ごす時間のクオリティなんです」と語っている。
また、共演したマット・デイモンについては「マットは私たちのヒーローであり、彼の身体的な献身とリーダーシップから多くを学びました」と感謝を述べている。
毅然として夫の帰還を信じ、心細さを隠して城と息子を守り続けるペネロペ。ハサウェイ史上最高の演技と称されるその姿を、映画館で確かめることができそうだ。
出演者
- オデュッセウス:マット・デイモン
- テーレマコス:トム・ホランド
- ペネロペ:アン・ハサウェイ
- アンティノオス:ロバート・パティンソン
- アテナ:ゼンデイヤ
- カリュプソー:シャーリーズ・セロン
- シノン:エリオット・ペイジ
- キルケ:サマンサ・モートン
- ヘレネ/クリュタイムネストラ:ルピタ・ニョンゴ
スタッフ
- 監督/脚本:クリストファー・ノーラン
- 製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
- エグゼクティブプロデューサー:トーマス・ヘイスリップ



