第30回フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作を受賞した作品を映像化した縦型ショートドラマ『女優は毛穴まで嘘をつく』(全70話)が、FOD SHORTで独占配信をスタートした。主演は安野澄。
運に見放され続けてきた売れない劇団員が、仕送りの中に入っていた1枚の宝くじをきっかけに、思いもよらない運命へ巻き込まれていく。幸運と不運が交錯する中、自分らしい生き方を見つけようとする姿を、コメディと人間ドラマを織り交ぜて描く。
「アンラッキー1000個」目前で見つけた宝くじ
安野が演じる主人公・成島壮子は、アンラッキー続きの人生を送る売れない劇団員。失踪した兄から教えられた「アンラッキーはラッキーの前兆」という言葉を信じ、これまでに起きた不幸の数を数え続けてきた。
アンラッキー1000個まであとわずかとなったある日、親から届いた仕送りの中に1枚の宝くじを発見。期待を抱きながら当選番号を確かめたことを境に、壮子の人生は大きく動き始める。
壮子の親友で、ときに背中を押しながら支える奈々を工藤綾乃が演じ、温かな友情を自然体で表現する。物語の鍵を握り、壮子の人生を大きく動かすエミリー役は中條孝紀が務める。
中條は、『水曜日のダウンタウン』で演じた“怪しいプロデューサー役”がSNSを中心に話題を集めた俳優。本作では、予測不能な物語をさらにかき回す重要人物として存在感を見せる。
安野澄、コメディへの不安から「面白さを知ることができた」
主演の安野は、出演の話を受けた当初について、「自分がコメディを演じ切れるのか、楽しみと同時に少し不安もありました」と明かす。
監督や共演者と準備を重ねる中で、「コメディの面白さを知ることができました」といい、作品を「私にとっても大切な作品」と表現。「壮子と共に日々成長するみんなの姿を、楽しんでご覧ください」と呼びかけた。
工藤は、タイトルを初めて聞いた際に「どんな作品なんだろう」と心を引かれたという。壮子を「ドジだけど愛される、本当に魅力的なキャラクター」と紹介し、奈々を演じながら、自然と壮子へ寄り添いたいという気持ちになったと振り返る。
安野との撮影についても、「たくさんお話しできて、終始居心地の良い現場でした」と回想。「壮子と奈々の凸凹コンビ」に加え、物語の結末にも注目してほしいと語った。
ヤングシナリオ大賞佳作を全70話に再構築
脚本・演出を担当するのは、たかせしゅうほう氏。2018年に第30回フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作を受賞した自身の作品を、縦型ショートドラマとして大幅に再構築した。
原作脚本は、誰にでも訪れる不運や挫折、人生の転機を独自の視点で描いた点を評価された。不幸の数を数え続ける主人公というユニークな設定と、先の読めない展開の末に浮かび上がる人間ドラマが見どころとなる。
たかせは、タイトルに「女優」とある一方、壮子は「等身大のアラサー女性」だと説明。「嘘が苦手な女優・壮子が、全70話でいくつの嘘をつくのか。あなたは、全て見破ることができるでしょうか」と問いかけ、最後には「この紹介文も、嘘かもしれません」と作品らしい言葉を残した。
中條も、たかせ作品の魅力について、登場人物の設定や言葉の音、テンポに遊び心がありながら、気づけばそれぞれの場面が心に刺さると分析。壮子が真剣に生き、悩み、さまざまな人間関係を通じて成長していく物語に期待を寄せた。
FOD SHORTは、1話約1分の縦型ショートドラマを配信するスマートフォン向けサービス。毎日5話ずつ無料で視聴でき、通勤や通学、休憩時間などのスキマ時間に物語を楽しめる。
編集部MEMO
安野澄は、1995年6月13日生まれ、東京都出身。モデルとして活動した後、2019年のテレビ朝日系ドラマ『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』などに出演。主な出演作に、ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』、Netflixシリーズ『呪怨:呪いの家』などがある。空手黒帯の腕前を持ち、スキー、バスケットボール、絵も得意としている。



