ルーマニア・シビウの「シビウ国際演劇祭」で、旧市街の遊歩道に設置された「ウォーク・オブ・フェーム(名声の歩道)」に、大阪市の山本能楽堂が選ばれた。先月27日に現地で授賞式が行われた。
歌舞伎俳優らに続く快挙
山本能楽堂は能楽師・山本章弘さん(65)が運営する。これまで歌舞伎俳優の中村勘三郎さんらが個人で殿堂入りしていたが、劇場としての受賞は初めて。
山本さんは2016年から毎年同演劇祭に参加し、古典能のほか、ゲーテの「ファウスト」を題材にした新作能も披露。当初は個人での殿堂入りを打診されたが、「能はチームで上演する。『NOH THEATER(能楽堂)』の文字を残してほしい」と個人の名声よりも能への称賛を願い、実現した。
ヨーロッパ三大演劇祭の一つ
シビウ国際演劇祭は、中世の面影を残す小都市シビウで毎夏開催され、約80か国から5000人以上のアーティストが集まる。ヨーロッパ三大演劇祭の一つに数えられる。
演劇祭の芸術監督コンスタンティン・キリアックさんは、成功の理由として、劇場だけでなく広場や教会、倉庫などを会場に800以上の公演を安価な料金で提供していることと、観客数が100万人を超えたことを挙げている。
文楽も参加
今年は文楽の演者も参加し、「曾根崎心中」を上演した。将来的に「NOH」の隣に「BUNRAKU」と刻まれる日が待たれる。



