幻の逸品?ヴァシュロン・コンスタンタンの隠れた名作
高級腕時計の世界では、製造本数や販売地域、販売時期が限られた「レアな」時計がしばしば登場する。本連載では、数多くの腕時計に精通したプロフェッショナルが厳選する希少モデルを写真とともに紹介。今回は、現行モデルからヴィンテージモデルまで幅広い知識を持つロデオドライブ横浜関内店の中嶋研一さんが、ヴァシュロン・コンスタンタンの「PATRIMONY ESSENTIELLES Ref.92240/000J-4」を解説する。
世界三大ブランドの一角、ヴァシュロン・コンスタンタン
パテック フィリップ、オーデマ ピゲと並び世界三大時計ブランドに数えられるヴァシュロン・コンスタンタン。その中でもRef.92240/000J-4は、クラシカルな手巻き式ドレスウォッチだ。6時位置に配置された小ぶりながら視認性に優れたスモールセコンドが特徴で、エッセンシャルシリーズの中でも最もベーシックなモデルとなる。
コンパクトケースと洗練されたデザイン
ケースサイズは32.5mm。文字盤は透き通るようなホワイトを基調とし、ゴールドのシンプルなバーインデックスが組み合わされている。ムーブメントには、ジャガー・ルクルトがトップブランドにのみ提供していたCal.818をベースに改良したロービートのCal.1014を搭載。このムーブメントの希少性も、本モデルの価値を高めている。
なぜレアなのか?プロの視点
中嶋研一さんは「ヴァシュロン・コンスタンタンのドレスウォッチは欧米が主流で、日本にはあまり入ってきていないため、知らない人も多いかもしれません。このモデルが当店に入荷したのは初めてで、私もこれまで写真でしか見たことがありませんでした」と語る。さらに「32.5mmのサイズ感や日本の引き算の美学を採用したようなシンプルな作りに魅力を感じます。世界三大ブランドの時計が108万円で買えることに驚く方もいるでしょうが、これはまだあまり知られていない今だけの相場感です。本当に魅力的なだけに、気づいたらカラトラバのように200万円、300万円になっても不思議ではないモデルです」とコメント。
価格と購入情報
価格は108万円(ロデオドライブでの店頭小売価格、取材時)。コンディションやその他の事情により価格は変動する。レア度は★★☆☆☆(実物をみられたらご利益があるかも?! レベル)と評価されている。
プロフィール
中嶋研一氏はロデオドライブ横浜関内店のアドバイザー。約20年にわたり数多くの名機に触れてきた時計専門のスペシャリストで、現行モデルのトレンドからヴィンテージの深い世界まで幅広い造詣を持つ。プロの視点からユーザーのライフスタイルに寄り添った誠実な提案に定評がある。



