塚本晋也監督の最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』(9月11日公開)が、イタリアで現地時間9月2日から12日に開催される第83回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決定した。最高賞・金獅子賞を競う部門への選出となる。
実話に基づく戦争ドラマ
本作は、ベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソン氏の実話をもとにした戦争ドラマ。戦争体験と帰還後の葛藤を記したノンフィクションを原作に、「戦争加害者の傷」というテーマに正面から挑んだ。ニューヨーク、ベトナム、タイ、沖縄で撮影を行い、戦争が兵士に残す深い傷を描き出す。
塚本監督、ベネチア常連
塚本監督はベネチア国際映画祭の常連として知られ、監督作が正式出品されるのは今回で8回目。コンペティション部門への選出は『鉄男 THE BULLET MAN』(2009年)、『野火』(2014年)、『斬、』(2018年)に続き4度目となる。
ベネチア国際映画祭への正式出品を受け、塚本監督は「このとても重要な場で、アレン・ネルソンさんが命を吹き返す機会を与えてくださったことに感謝します。世界がきな臭くなってきた今、ひとりでも多くの人にアレンさんの体験と生き様を見ていただきたいと思います」とコメントしている。
トロント国際映画祭にも出品
本作は、アカデミー賞の前哨戦としても知られる第51回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門への正式出品も決定しており、公開前から世界の映画祭で注目を集めている。
キャラクタービジュアル公開
あわせて、4人のメインキャストが演じる人物それぞれの苦悩や葛藤を捉えたキャラクタービジュアルも公開された。
ベトナム戦争で「加害者」となった過去に苦しみ続ける壮年期のアレン・ネルソンを演じるのは、ブロードウェイミュージカル『レント』のオリジナルキャストとして知られるロドニー・ヒックス。アレンを支える精神科医ニール・ダニエルズ役には、『シャイン』『英国王のスピーチ』などで知られるアカデミー賞俳優ジェフリー・ラッシュが出演する。
さらに、青年期のアレン役には本作が映画初出演となるマーク・マーフィーを抜てき。希望を胸に軍へ入隊するものの、ベトナム戦争という過酷な現実の中で心身ともに大きく変わっていく若き日の姿を体現する。妻・リンダ役はタチアナ・アリが務め、戦争の傷を抱えた夫を支え続ける姿を演じる。



