タケカワユキヒデさん、大学に11年在学「レコード出せねば音楽やめる」
タケカワユキヒデさん、大学に11年在学「レコード出せねば音楽やめる」

東京外国語大に入学したタケカワユキヒデさん(73)は、大学在学中にレコードを出せなければ「音楽はやめよう」と思っていました。「英語で歌いたい」という変わらぬ思い、転機となった出会いとデビュー、そして当時の音楽界の壁とは……。模索と挑戦の日々をたどります。

大学に11年在学、願掛けのような思い

――いよいよ東京外国語大に入学ですね。

自分の心の中で「もし大学にいる間にレコードが出せなかったら、音楽はやめよう」と、願掛けのように思っていました。

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一方で、大学に行った初日に、教務課を訪ねて「大学には最長で何年いられるのですか?」と聞いたんです。すると、休学と復学を繰り返したら、11年間いられるとのこと。「でも、そんな人いないですよ」って言われたんですけど、僕は本当に大学を11年かけて卒業しました(笑)。

同級生の英語力に驚愕、それでも自信は揺るがず

――大学で学ぶ英語はいかがでしたか?

英米語学科の同級生たちのほとんどは、英語の成績は高校で1番、それどころか県内で1番という人ですから、驚くことばかり。アガサ・クリスティの小説は原書で全部読んだよという人とか、隣の席の人に辞書を渡して何を聞かれても答えられるとか……英語の実力が僕とは違いすぎると思いました。まあでも、こっちも英語で歌わせりゃあ自分よりうまいやつはいないと思っていたんだから、変な仲間同士楽しかったですよ。

レコード会社7社に断られ続け、最後は「日本語にしようね」

――学生時代、レコードを出すためにどう活動したのですか?

自作の英語詞の曲のデモテープを作ってレコード会社7社ぐらいで聴いてもらったのですが、断られ続けました。

僕のデモテープは当時の日本には存在しない洋楽のかっこよさと魅力にあふれていたので、「すごいね」とみんな喜んでくれるのですが、必ず最後に「でも、レコードは日本語にしようね」となるんです。

大学に入り、どうしても英語でレコードを出したくて奔走するタケカワユキヒデさん。時にはレコード会社の担当者を怒らせてしまうこともありました。記事後半では、思いがけない出会いから、全編英語詞のアルバム「走り去るロマン」でのデビューにつながったいきさつを紹介します。

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