デザイナーでアーティストの篠原ともえさん(47)が、日本女子大学の特別招聘教授に就任する。同大学が8日、公式サイトとSNSで発表した。
新学部で3人が特別招聘教授に
篠原さんのほか、「EZUMi」デザイナーでクリエイター塾「DireCreative」主宰の江角泰俊氏、元シャネル日本法人社長でTASAKIホールディングス取締役兼代表執行役社長Global CEOのリシャール・コラス氏が就任した。
同学部では、デザイン、テキスタイル、アート、ビジネスの4分野からファッションを取り巻く課題を分析し、デザインを通じて解決する力を養う。ファッション界の第一線で国際的に活躍する3人が特別招聘教授に就任することで、学生はグローバルな市場視点やブランド戦略、世界基準のクリエイティビティ、SDGsやテクノロジーへの適応力など、ファッション界の最前線で必要となる多角的な知見や能力、そして実践的なノウハウを学ぶ。新学部ではファッション分野で新たな価値を創出し、国際社会に貢献する人材の輩出を目指すという。
篠原ともえさんのコメント
篠原さんは自身のインスタグラムで、「新たに開設予定のファッションデザイン学部では、特別講義や素材に触れる実習などを通して、学生のみなさんと一緒に手を動かしながら学びを深めていこうと考えています」「これまでのものづくりで培ってきた経験を次の世代へ伝えながら、私自身も新しい創造の可能性に出会えることに、今からワクワクしています」などと期待のコメントをつづった。
また、コメントでは「日本女子大学ファッションデザイン学部の開設おめでとうございます。特別招聘教授として、新しい学びの場に携われることを光栄に感じています」と述べ、「10代から芸能の世界で活動してきた私のものづくりは、自ら手がけた衣装を通して表現を届けることから始まりました」と振り返った。
江角氏とコラス氏のコメント
江角氏は「私は『理/LOGIC』――事象や社会、文化、環境の中にある理(ことわり)から、理由のあるデザインを導く――という姿勢でものづくりを続け、近年はクリエイター塾『DireCreative』で、考える過程そのものを大切にする創作の手法を伝えてきました」と説明。「学生の皆さんには、目の前の『かたち』を当たり前と思わず、なぜそれをつくるのかを問い続けてほしいと願っています」と語った。
コラス氏は「私は40年間にわたり、シャネルという1つのメゾンに身を置く幸運に恵まれました。そこで学んだのは、良識に根ざした明確で揺るぎないビジョンを貫くために必要な、厳格さと粘り強さでした」と述べ、「現在、私はTASAKIにおいて、胸躍ると同時に身の引き締まるような使命を担っています。それは、この美しいメゾンを、ラグジュアリーの普遍的な作法を体現しながらも、日本ならではの独自性に確固たる根を張る、真の意味での『日本発の初のラグジュアリー・メゾン』へと導くことです」と語った。
学長コメントと今後の展望
日本女子大学学長の篠原聡子氏は、「この度、ファッションデザイン学部(仮称)に3名の特別招聘教授をお迎えいたします」と発表。江角氏については「社会課題をデザインの力で解決する本質的なクリエイティビティを学ぶ、学生たちにとって絶好の機会となるはずです」とし、コラス氏は「ビジネスの枠組みを超えたその深い知見は、学生たちの視野を広げ、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれるでしょう」と期待を寄せた。
篠原ともえ氏については、「伝統と革新を融合させた独自の作品で、国内外から高い評価を得ています。その豊かなキャリアと情熱的な創作活動は、学生たちに極めて実践的で多角的な深い学びをもたらしてくれると確信しています」とコメントした。