千利休:天下人の下で権力を掌握した茶聖の真実
千利休:天下人の下で権力を掌握した茶聖の真実

作家の山本兼一氏が、茶聖・千利休の新たな解釈を提示した。利休といえば枯れた老人が無欲で茶を点てるイメージがあるが、山本氏は取材やお稽古を通じて、侘びて枯れただけでは美に執着し、美を知り尽くすことはできないと考えるようになったという。

侘び茶の本質

侘び・寂びには枯れたイメージが付きまとうが、侘び茶は室町時代に能阿弥が大成した書院台子の茶に対するムーブメントであり、利休の茶のコンセプトが侘びていたわけではない。山本氏は、無駄なものを削ぎ落としてひなびた風情をつくるのが利休の「侘び」であり、削ぎ落とした後に残るものは「命」だと述べている。

異なる解釈

井上靖の『本覺坊遺文』では、利休が武士が死ぬ世界をつくろうとしたと解釈されているが、山本氏は逆のことを感じたという。

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