兵庫県を代表する日本画家、西田眞人さん(74)=神戸市北区在住=の作品展(産経新聞神戸総局など後援)が、兵庫県豊岡市の県立円山川公苑美術館で開かれている。「但馬地方の子供たちに本物の芸術に触れさせたい」という同館の思いに西田さん側が応えて開催が実現した。
未公開作を含む40点を展示
西田さんは県立兵庫高校在校中、卒業生に日本画家の東山魁夷や洋画家の小磯良平らがいることを知るなどして画家の道を志し、京都市立芸術大で日本画を専攻。卒業後は教員を務めながら主に日展で作品を発表してきた。現在は大阪芸術大客員教授で、令和6年度の日本芸術院賞を受賞している。
今回は同館の熱い思いを受け、「子供たちのためにぜひ開催したい」と作品の輸送経費などをバックアップ。会場には、西田さんがライフワークとしている全国各地の「一の宮」とされる神社をモチーフにした作品群や好んで描いた英国の風景画など、未公開作を含む40点を並べた。
首相官邸に飾られた「稲佐の浜」も特別展示
また、菅義偉、岸田文雄両政権時、首相官邸に飾られていた絵画「稲佐の浜」も特別に展示。訪れた人たちの目を引いている。
西田さんは「単に風景を切り取るのではなく、絵の具でポエムをかくように見た景色に自分の過去や経験を重ねている」と自身の作風を説明していた。
児童・生徒への直接指導も予定
児童・生徒への指導は28日に香美町立香住小の6年生、29日に県立出石高校文化創造類型の3年生、10月9日には豊岡市立港中の2年に実施。西田さんは「岩絵の具の『ザラザラ感』を感じてもらうことから始めたい」と若い世代との触れ合いを楽しみにしている。
「但馬の子供たちに本物の芸術に触れてもらいたいと思いながらも、予算の制約上なかなか実現できなかった。ありがたい機会をいただいた」と同館。会期は11月3日まで。観覧料は400円(70歳以上200円、高校生以下無料)。問い合わせは同館(0796・28・3085)。



