多部未華子の独自の魅力「なぜか気になる」存在感 平成黄金世代で際立つ個性
多部未華子の独自の魅力 平成黄金世代で際立つ個性

俳優の多部未華子(37)が、WOWOWの連続ドラマ『クロエマ』(2026年放送)で主演を務め、その独自の存在感が注目を集めている。同世代の新垣結衣(37)や戸田恵梨香(37)らとともに「平成黄金世代」と呼ばれる中で、多部は「共感女優」という枠を超えた、視聴者を引きつける不思議な魅力を持っている。

多部未華子の「なぜか気になってしまう」魅力

コラムニストの長谷川朋子氏は、多部の魅力について「共感女優という言葉で語られることもありますが、それだけでは少し足りない気がします。たとえ非日常の役を演じても、今の時代を一緒に生きているという日常の体温を失わない。多部が引き寄せるのは共感だけでなく、『なぜか気になってしまう』という感情です」と分析する。

『クロエマ』で多部が演じるのは、純喫茶「パリ」を経営するクロエ。年齢は非公開で、30歳のエマ(杉咲花)より年上であることだけがわかっている。一見とっつきにくく、辛辣な言葉も口にするキャラクターだが、多部が演じると漫画から飛び出したようなリアリティがあり、同時に30代後半の女性の素顔ものぞく。

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監督絶賛のコメディ演技と杉咲花との調和

今泉力哉監督は「多部さんはコメディ的な芝居が本当に上手で。ドンと構えて、堂々とそこにいてくれた」と絶賛。多部には演じる役に絶妙な軽さを持たせるスキルがあり、キャラクターへの理解度も高い。そのため、憎めないクロエに自然と愛着が湧く。

イベントで杉咲花は多部の印象について「声の柔らかさと可愛らしさで、すごく調和されている感じがした」と語った。辛辣さが多部の声と佇まいを通ると毒にならず、彼女が自然に身につけてきた空気感がにじみ出る。

一方、1997年生まれの杉咲花は、広瀬すずや山本舞香と同世代の平成後期世代。朝ドラ「おちょやん」でヒロインを務めた杉咲は、多部とは逆に「身近にいないような女性」を演じることで物語の世界観を作り上げるタイプ。多部が「わかる、私もそう」と視聴者を引き寄せるのに対し、杉咲は「こんな人が世界にいるのか」と別の場所へ連れていく。多部は「いるだけで、なんだか違う存在感があった」と杉咲の現場での佇まいを振り返った。

「クロエマ」が生む独特の空気感

2人が同じ画面に収まると、『クロエマ』独特の空気が生まれる。仲良しではなく、口喧嘩もする。それでも、仲が良いのか悪いのかなどどうでもよくなるほど、見ていて心地よい。原作者の海野つなみも多部の演技を絶賛しており、続きが気になる展開となっている。

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