「みあさじゃないよ、みささだよ!」――三朝温泉(鳥取県三朝町)の誤読を題材にしたショートムービーが完成し、10月にユーチューブで公開される。県出身の俳優や温泉街の関係者が、県外観光客に多い「みあさ」という言い間違いを自虐ネタとして映像化した。温泉を舞台にしたミステリー調のストーリーで、現在は編集作業が進められている。
「みあさ」が引き起こす怪奇現象
タイトルは「みあさじゃないよ、みささだよ!」。俳優の梅田誠弘さん(43)と赤間麻里子さん(56)が主演を務める。観光客役の赤間さんに対し、観光協会職員役の梅田さんが「言い間違いは注意してくださいね。ここ『みあさ』じゃなくて『みささ』ですから」と神妙な表情で伝える。温泉街を巡った観光客が「はぁ、『みあさ』温泉最高」とつい口にしたのをきっかけに、怪奇現象が次々と起きるという内容だ。
制作の経緯と撮影の裏側
梅田さんは2月の帰省時に、幼なじみの大西卓夢さん(44)が営業部長を務める旅館「三朝館」を訪問。大西さんとの語り合いの中で「三朝温泉を舞台にした映画を作ろう」と意気投合した。映画監督の中嶋駿介さん(39)がメガホンを取り、梅田さんと共演経験のある赤間さんも出演を引き受けた。
大西さんを委員長とする制作委員会が発足し、県や三朝町、温泉の観光協会と旅館協同組合の補助を得て撮影が実現。撮影は7月3~6日に行われ、映像は5~7分の予定。温泉のシンボル「河原風呂」や熱気浴施設「すーはー温泉」が登場し、地元住民や従業員ら約20人がエキストラとして参加した。現在、三朝温泉観光協会のインスタグラムなどで一部が紹介されている。
誤読への思いと期待
大西さんによると、「みあさ」という誤読は特に関東の人に多く、三朝館の宿泊客にも見られるという。中嶋監督自身も以前は「みあさ」と呼んでいたそうだ。
梅田さんは「地方の良いところを撮る映画は多いが、『いじる』のは珍しいと思う。三朝温泉をあまり知らない若い人に見てもらいたい」と話す。大西さんは「見た人が三朝温泉を訪れ、ここ『みあさ』じゃないよ、『みささ』なんだよという話が聞こえてきたら一番いい」と期待を寄せている。



