大阪市西成区にあるメダデ教会の信徒・マサミチは、母親の死を知らされた日を境に、糸が切れたようになった。うつむいてブツブツと独り言を言うことが増え、やけくそのように「俺は温泉旅行に行くんや」とわがままを言って周囲を困らせた。
牧師の叱咤も虚しく
牧師の西田好子(76)は、目標を失った人間の脆さを痛感した。「墓場のお母ちゃんも泣いてはるぞ。しゃきっとせえ」「根性出せ。あんたは元極道やろ。男の意地、見せんかい」と尻をたたいても、マサミチは曖昧にうなずくだけだった。
2022年、入院と退院を繰り返す
時は2022年。マサミチは入院と退院を繰り返す日々を送っていた。信徒の手を握るマサミチの姿が、2022年8月の提供写真に収められている。



