テレビ朝日の西新社長は29日の定例会見で、18日に死去した脚本家の倉本聰さんの新作ドラマ「神様からの遺言」(来年放送予定)について、倉本さんが2025年夏ごろから半年以上かけて脚本を執筆し、すでに完成していると明かした。倉本さんにとって最後のドラマ脚本になったという。
脚本家と偽の脚本家、若い女性の3人を描くヒューマンドラマ
テレ朝によると「神様からの遺言」は、ある脚本家と、偽の脚本家、脚本家を志す若い女性という3人を巡るヒューマンドラマ。西社長は、「非常に志が高い上質なエンターテインメント」で、「倉本先生の今のテレビに対する思いや、老いていくとともに芽生えた死生観のようなものが作品に反映されている」と話した。
「これがラストメッセージです」と倉本さん
倉本さんの死去は28日に明らかになった。テレ朝はこの日に出した追悼コメントで「神様からの遺言」を来年放送する予定だと明かし、「先生の実話を基に創作された、脚本家を巡るヒューマンドラマ」などと説明。「ご本人自ら〝これがラストメッセージです〟とおっしゃる仕上がりになっています」としていた。
会見で西社長は、倉本さんについて「日本のテレビドラマ界そのものに大きな足跡を残され、その礎を築いてこられた、まさに日本を代表する脚本家」と振り返った。「完成した作品をご覧いただくことがかなわなくなったことは本当に残念」とし、「先生がこの作品に込められた思いとメッセージをしっかり受け止めて完成させ、来年、倉本先生の追悼の意味を込めて放送したい」と述べた。
テレ朝で「祇園囃子」「やすらぎの郷」など手掛ける
倉本さんはテレ朝系で「祇園囃子(ばやし)」(2005年)や「やすらぎの郷」(17年)、「やすらぎの刻~道」(19~20年)などのドラマを手掛けてきた。