「かわいすぎる女形」と称され注目を集める歌舞伎俳優・中村米吉。ふっくらした頰と優しげな瞳、柔らかな物腰が、歌舞伎の姫や娘役にぴたりとはまる。米吉は「死ぬまでにものになるように、じゃないですけれど、それくらいの覚悟」で、生涯をかけて女形を極めようとしている。その花形が、女形が紡ぐ歌舞伎の魔力について語った。
新作歌舞伎「ルパン三世」への出演
米吉は9月、京都の南座で新作歌舞伎「流白浪燦星(ルパン三世) 碧翠の麗城」に出演する。アニメや映画で知られる「ルパン三世」を基にした話題作で、役どころはヒロインの瀬織姫だ。
「『ルパン三世』は大好きでしたので、参加できることがすごくうれしかったですね」と声を弾ませる。3月の東京公演では、「流白浪一味が舞台にそろって、あの有名なテーマ曲が流れると、お客さまの熱量がグッと上がるのを感じ、自分のボルテージも上がりました」と振り返る。
物語と役柄への思い
物語の舞台は封建時代。お家存続のため、執権の弾正と無理やり結婚させられそうになった瀬織姫が、流白浪燦星と出会う。自由を夢見る瀬織姫と流白浪の古城の秘宝を巡る冒険が始まる。
米吉は「新作歌舞伎では古典の女形にない魅力を出せるよう意識したい」と語り、新たな挑戦への意欲を示している。



