歌舞伎俳優の市川團十郎さん親子が、源氏と平家による壇ノ浦の戦い(1185年)の舞台となった関門海峡に面する下関市の野外特設会場で11月6、7日、共演する。関門海峡の絶景を背景に、源平に関係する演目などが披露される。
公演の概要と主催者
主催は、日本各地の歴史的な場所や世界遺産を舞台に演劇などを上演する一般社団法人・世界遺産劇場実行委員会と下関市、山口市、萩市でつくる「やまぐちドラマツーリズム実行委員会」。2024年に始めた公演シリーズの最終第3弾となる今回は、下関市の岬之町にぎわい広場に特設会場を設置する。舞台には花道も設け、座席は2160席を用意する。
演目と出演者
歌舞伎は「市川團十郎 壇ノ浦歌舞伎」。團十郎さんは源氏にちなむ素踊り「延年之舞」(弁慶の祝舞)を披露した後、メインの人気演目「連獅子」に長男の新之助さんとともに出演する。このほか、市川右團次さんが源平にちなむ素踊り「静と知盛」を舞う。
獅子の親子の勇壮で華麗な舞が見所の「連獅子」については、源平が力を尽くして戦った地にふさわしいとして、團十郎さんが決めたという。團十郎さんは公演に向け、「壮烈な歴史と雄渾な舞が一体となる舞台をご覧ください」とのメッセージを寄せている。
関係者のコメントと連携
今月18日に前田晋太郎・下関市長を表敬訪問した世界遺産劇場実行委員会の代表理事・有川雄二郎さん(79)は「『連獅子』は武士の生き方にも通じるという点で源平とも重なる。日本人の多くが知る歴史の舞台で演じられる歌舞伎を堪能してほしい」と話していた。
公演はJRなどが展開する大型観光企画「山口デスティネーションキャンペーン(DC)」とも連携しており、同行したプロデューサー・三隅吾一さん(66)は「来場者には早めに下関市に来て、観光なども楽しんでいただければ」と呼びかけた。
チケット情報とアクセス
両日とも開場は午後3時半、開演は同6時(雨天決行、荒天中止)。チケットはS席(1800席)1万2000円、A席(360席)9000円。ただし、県民と北九州市民はS席1万500円、A席8000円。22日正午に「イープラス」で発売される。
当日はJR下関駅と会場間をシャトルバスが運行する。料金は往復500円。日本旅行が近く開設する特設サイトで販売する。公演の詳細は下関市のホームページなどで確認できる。



