銀座のクラブに勤務する筆者が、夜の街に出没するちょっと残念なおじさんを紹介する。今回は、自称「女には困っていない」おじさんだ。
銀座クラブの「プロレス」的楽しみ方
銀座のクラブなど、女性から接待を受ける場は、基本的には「絶対に殴り返されない」ことを前提に、安全な環境で安心して「プロレス」を楽しめる場所。勝たせてもらえることが確定しているので、ゲストは不安なく技の掛け合いに没頭できる。お気に入りの女の子に「大好きだよ」とささやけば、彼女も「私も大好き」と返してくれるし、シャンパンをオーダーすればちょっとだけヨイショとチヤホヤが増える。そのばかばかしさを楽しむのが銀座のクラブだ。
自称「女には困っていない」おじさんの実態
しかし中には、こちらのヨイショやチヤホヤをそのまま「モテ」として受け取ってしまうピュアすぎるおじさんも。自称「女には困っていない」とふんぞり返るそのおじさんが「ほら」と見せてくれたスマートフォンの画面には、各店の精鋭(ホステス)たちによる営業LINEが表示されていた。
「吉田さんって私のタイプなんです」
「早く吉田さんの彼女になりたいな」
「でも吉田さんってモテそうだから心配」
「来週は私の誕生日なんです!吉田さんにお祝いしてほしいな」
ただし、このおじさんはお金を支払ったうえでサービスを受けているだけなので、何も問題はない。問題なのは、スターバックスの女性店員と話し込んだり、焼き鳥屋でソロごはん中の女性に声をかけたり、取引先の担当女性に「ところで彼氏はいるの?」とLINEしたりする男性たちだ。彼女たちにヨイショやチヤホヤを期待するのは間違い。TPOをわきまえよう。
TPOをわきまえた健全なモテ気分の楽しみ方
モテ気分を楽しみたいなら、銀座のクラブのお姉さんと同伴し、シャンパンで乾杯するのが健全だ。筆者も「喜んでお相手します」と語る。なお、本記事はひえじまゆりこ氏の漫画を伴った連載「残念なおじさん」の一部である。
筆者のみずえちゃんは、1989年生まれ、新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。



