元・地味主婦が60代で全身ピンクに「このまま終われない」好き貫き人生を取り戻す
元・地味主婦が60代で全身ピンクに 好き貫き人生を取り戻す

ピンク色のボブヘアにビビッドピンクのワンピース。街でひときわ目を引く「全身ピンク」の装いで、SNS「PINK MONSTER BELLA」として発信する63歳のBELLAさん。その鮮やかな姿からは想像もつかない過去がある。自身を「元・地味主婦」と語り、40代で10年間のうつ状態に陥り、自宅に引きこもっていたという。

「このまま人生を終えたくない」—一着のピンクが人生を動かした

「10年間、ほとんど家の中で過ごしていました。近くのスーパーに行くぐらいで、外に出ることも人と会うことも減り、毎日が止まっているようでした。一番つらかったのは、自分が自分じゃなくなっていくように感じたことです」とBELLAさんは当時を振り返る。

そんな中、「このまま終わりたくない」という気持ちから、これまで避けていた薄いピンクの服を手に取った。「大きな決断というより、もう何も失うものがなかったという感覚に近かった。だからこそ、今まで選ばなかったものを選べたのだと思います」

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全身ピンク生活3年、家族の反応と周囲の声

全身ピンクの生活は約3年。服や小物は「ときめくもの」だけを直感で選び、海外通販サイトで集めている。家族は意外にも受け入れ、「反対させない私の圧が大きい」と笑う。街では「きもい」と言われたこともあるが、「元気をもらえる」と言う人も増えたという。

「私にとってピンクは復活と平和。長い間自分を失っていた私が、もう一度人生を楽しむきっかけになった色。過去の苦しみから抜け出し、自分を大切にすること、そして人に優しい気持ちや明るい気持ちを届けること。その意味で、ピンクは復活と平和です」

「ファッションは反抗」—固定観念との闘い

BELLAさんが発信する「ファッションは反抗」という言葉には、「『こうあるべき』という固定観念に対する反抗」という意味が込められている。年齢や立場、普通という見えない枠への反抗だ。

ピンクを着てから一番変わったのは人との距離。「前は自分から近づくこともなかったが、今は『一緒に写真撮ってください』と声をかけられる。知らない人が笑ってくれる。ピンクが人との壁を壊してくれた」と話す。

また、60代になって自分を好きになれたのは「似合うかどうかをやめた時」だという。「似合うかどうかを捨てたら、人生が始まった感覚。好きなものを着て、好きに生きていいと決めた時、やっと自分に戻れた気がしました」

年齢は関係ない—「好き」を貫くメッセージ

「年齢はあまり関係ない。大切なのは『自分がどうしたいか』。年齢を重ねて『人生を楽しみたい』という気持ちがはっきりし、好きなこととやりたくないことの線引きができるようになった」とBELLAさん。

最後に、周りの目を気にする人や年齢を理由に諦める人へメッセージを送る。「何歳でも、自分の人生の“主人公”に戻ることはできます。周りの評価はガン無視です。自分が心から嬉しいと思えるものを大切にしてほしい。私はピンクを着たことで、自分の人生をもう一度好きになることができました」

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