阪神・淡路大震災の復興を願う合唱曲「しあわせ運べるように」を作詞・作曲した元小学校教諭で、神戸親和大学教授の臼井真(うすい・まこと)さんが13日までに死去した。65歳だった。
被災体験から生まれた復興の歌
臼井さんは1960年、神戸市東灘区に生まれた。市内の小学校で音楽教諭として勤務していた1995年、阪神・淡路大震災に被災し、自宅が全壊した。約2週間後の夜、崩壊した街の映像をニュースで見たことをきっかけに、「しあわせ運べるように」を作詞・作曲した。
同曲は震災の追悼式典などで歌われるほか、復興への願いのシンボルとして、2011年の東日本大震災の被災地でも、歌詞の「神戸」を「ふるさと」に替えて歌い継がれている。海外の被災地にも広がり、10カ国以上で翻訳されているという。2021年には、二つめの神戸市歌に指定された。
400曲以上の作品を残した教育者
このほか、市内の小学校で広く歌われている「みえない翼」など、2021年3月に小学校を定年退職するまでに作った曲は400曲以上になる。
臼井さんの功績は、震災の記憶を風化させず、復興の希望を歌い継ぐことにある。同曲は今もなお、多くの人々に愛され、歌い継がれている。



