「エゴイストでなければ、この仕事はできない」『ブルーロック』チームVが語る役作り
「エゴイストでなければ、この仕事はできない」『ブルーロック』チームV

人気サッカー漫画を実写化した映画『ブルーロック』(8月7日公開)で、絶対王者「チームV」の凪誠士郎、御影玲王、剣城斬鉄を演じるK(&TEAM)、綱啓永、樋口幸平が、原作への敬意を胸に、キャラクター特有のプレースタイルや内面を実写ならではの表現へと落とし込んだ。3人が追求した役作りと撮影の舞台裏、さらに自身の“エゴイスト度”とストライカーに必要な資質を語った。

役作りへのこだわり

原作やTVアニメでも高い人気を誇る凪誠士郎を演じたKは、「人気のあるキャラクターなので、演じるにあたって、原作通りの凪を表現するために自分をどこまで作り込むべきなのか、たくさん考えました」と明かす。「ただ、僕は僕でしかいられません。まずは自分と凪の結びつく部分を探して、その中にある似ているところをしっかり表現しようと思いました。原作へのリスペクトを大切にしながら、自分にしかできない凪誠士郎を追求しました」と語った。

凪ならではのプレーを表現した撮影については、「僕にとっては、ほとんどすべてのシーンがダイナミックでした。特に凪のシュートシーンは、ずっとアクロバットをしているような感覚でしたね。どのシーンもとてもかっこよく仕上がっていると思います」と振り返る。樋口と綱も「めちゃくちゃかっこよかったです」「本当にかっこよかった。華がありました」と絶賛した。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

印象に残るシーン

Kが特に印象に残っているのは、潔が最後のシュートを決める前に、潔(高橋文哉)と一緒に走るシーンだという。「細かく分けながら、1週間ほどかけて撮影しました。その直前まで『世界陸上』に関わる仕事をしていたのですが、撮影でも『また世界陸上をしているのかな』と思うくらい走りました」と笑いを交えて語った。周囲の反応を見て「今、笑うところだよ(笑)」とツッコミを入れる場面もあった。

綱は御影玲王の魅力について、「僕は出演が決まってから原作を読んだので、どうしても玲王へ肩入れしながら読んでしまうんです。それでも、贔屓目なしで玲王のことが本当に大好きになりました。『この役を自分が演じられるんだ』というワクワクが、ものすごくありました」と語る。「玲王といえば、御曹司で、スポーツ万能、頭脳明晰で人気者。何でもできる完璧な人物だと思われがちですが、意外と不器用なところがあります。それこそ、凪とのコミュニケーションが足りなかったりする。そうした不器用さや人間味に惹かれました」と理由を明かした。

樋口は剣城斬鉄を演じるにあたり、「斬鉄のポジションは、僕がサッカーをしていた頃のポジションとかなり近いんです。ただ、斬鉄が左利きなのに対して、僕は右利きなので、左足でのボールの蹴り方を研究しました」と工夫を語る。「また、斬鉄は非常に足の速いキャラクターです。速い選手には独特の走り方があるので、現役時代に一緒にプレーしていた選手を思い出しながら、『こんな感じだったかな』と考えました。走っているときの指先や足の上がる高さも、漫画やTVアニメを見て研究しました」と明かした。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ

チームVの撮影の難しさ

チームVの試合シーンの難しさについて、綱は「試合のシーンは細かくカットを分けて撮影しているので、現在のスコアや、それぞれの選手の疲労度を常に把握していなければなりません。チームZは、最初から必死に食らいついてきます。一方、僕たちチームVは、圧倒的な余裕を持って試合へ入る。そこから徐々に追い詰められていくので、その落差を表現するのが本当に難しかったです。僕だけでなく、3人とも苦労したところだと思います」と語る。樋口も「特に玲王は、チームV全体を見渡す司令塔です。あらゆるプレーに対応できるキャラクターだからこそ、ほとんどすべてのプレーに関わっています。その難しさは僕ら以上にあったと思います」と付け加えた。

好きなキャラクターとエゴイスト度

自分が演じた役以外で好きなキャラクターについて、Kは「斬鉄です。もともとかなり癖の強いキャラクターですが、今回、幸平が演じたことで、さらに好きになりました。キャラクターが際立っていて、驚異的な存在なのに、とにかくかっこいいんです」と回答。綱は「僕は凪です。凪は“かっこいい”という要素を詰め込んだようなキャラクターですよね。それをKが見事に表現してくれました。キャラクターとしての凪も、Kが演じる凪も、どちらも好きです」と語り、Kは「うれしい」と喜んだ。樋口は「疑われるかもしれないけど、僕は本当に玲王と言おうとしていました(笑)。ただ、綱くんが演じると決まる前、最初にTVアニメを見たときに『一番のエゴイストだ』と感じたのは馬狼照英でした。あの場だからこそ際立つ、圧倒的な“俺様”感がかっこよくて、すごく好きです」と明かした。

自身のエゴイスト度について、樋口は「ある意味、エゴイストでなければ、この仕事はできないと思います」と断言。Kと綱も「間違いない」と同意した。樋口は「自分の中に、強く持っていなければならないものが絶対にあります。『こうなりたい』という目標も持っているので、僕はエゴイストだと思います」と語る。綱は「僕は、この仕事を始めた頃には、そういうものを全く持っていませんでした。ただ、潔たちが『ブルーロック』の世界で揉まれていくように、僕もこの世界でいろいろな経験をしながら、少しずつエゴを培ってきた感覚があります。それでも、まだ足りない。もっと持ちたいと思っています」と述べた。Kは「僕は超がつくほど負けず嫌いです。負けることが大嫌いですし、自分に負けるのも嫌なので、かなりエゴイストだと思います」と語り、具体例として「お手洗いへ行きたいと思ったときも、一度我慢するんです」と明かし、綱と樋口を驚かせた。「そのまま行くと、自分に負けたような気がするから(笑)。その後、また行きたくなりますよね。そこで行けば普通ですが、さらに我慢できたら、もう一つ上のステージへ行ける気がして」と続けたが、2人から「膀胱が破裂するから!本当に危ないからやめて(笑)」とツッコミが入り、Kは「もちろん、限界まで我慢するわけではないですよ(笑)。それくらい、日常でも自分と勝負してしまうということです」と笑った。

ストライカーに必要な資質

ストライカーに必要な資質について、Kは「メンタルです。チャンスは一度しかないかもしれない。その機会をものにできるかどうかは、本番やプレッシャーに強いかにかかっていると思うので、強いメンタルが必要です」と回答。樋口は「僕は『攻める姿勢』かな。どのような状況でも勝負を仕掛け、保身に走らないこと。人は緊張すると自分を守ろうとしてしまいますが、そんなときにも『やってみよう』と攻める姿勢が大事だと思います。Kの言うメンタルにも近いですね」と語る。綱は「僕は『エゴ』だと思います。自分の信念を持つことだと思います」と述べ、Kは「結局、メンタルも攻める姿勢もエゴも、全部つながっているのかもしれないですね」と締めくくった。