漫画家の弘兼憲史氏(78歳)は、代表作『課長 島耕作』シリーズで知られる。そんな同氏が「生涯現役」を実現するための日々の過ごし方を、著書『「まだ働かなきゃダメなんですか?」60歳からでもバリバリできる仕事力』から抜粋・編集して紹介する。
長生きしたければ「下心」を持つべし
弘兼氏は、自身が連載する『黄昏流星群』で中高年の恋愛と結婚を描いている。1995年の連載開始当初は周囲で中高年の恋愛話をあまり耳にしなかったが、最近では50代で未婚や初婚、恋愛中の人も増え、作品の世界観がよりリアルになったという。
2022年12月、米国のオンライン科学誌『PLOS ONE』に掲載された山形大学医学部看護学科の櫻田香教授の研究チームによる論文「日本人一般住民における異性への関心の欠如と全死亡率との関連」では、約2万人の追跡調査に基づき、異性への関心が低い中高年の男性は早死にする傾向があると発表された。
年齢や糖尿病、高血圧など寿命に影響する要素を調整して統計学的に比較した結果、異性に関心がない男性は関心がある男性よりも総死亡リスクが1.69倍高かったという。女性のデータでは異性への関心と死亡リスクの関連性は見られなかったが、男性はいくつになっても心に熱いものを持って過ごすことが良いと弘兼氏は述べている。
ドキドキ感を持ってセカンドライフを楽しむ
弘兼氏は、定年後のセカンドライフを楽しく生きるためには、身だしなみを整え、いろいろな場所に出かけ、異性と出会って胸をときめかせることが重要だと指摘する。ドキドキ感が若々しさを保つ原動力になるという。
若さの秘訣は「挑戦と、忙しく動く」こと
弘兼氏は、若さを保つ秘訣として「挑戦と、忙しく動くこと」を挙げる。新しいことに挑戦し続けることで脳が活性化し、体を動かすことで健康を維持できる。同氏自身も、毎日のように原稿を描き、取材や打ち合わせで外出するなど、忙しい日々を送っている。
些細なことを毎日順番に消化する
仕事を続けるコツとして、弘兼氏は「些細なことを毎日順番に消化すること」を提案する。大きな目標を掲げるよりも、今日やるべき小さなタスクを一つずつこなすことで、結果的に大きな成果につながるという。この習慣が、長く現役でいるための基盤となっている。



