ワンオペ育児の過酷な現実を描いた漫画「オフィスケンタ」(作者・田島烈)が、SNSを中心に大きな反響を呼んでいる。主人公のケンタは、共働きの妻を持つサラリーマン。育児休暇を取得したものの、職場復帰後はワンオペ育児に追われ、孤独や疲弊感に苛まれる姿が描かれている。
作者が語る「父親の子育て参加」のリアル
作者の田島烈さんは、自身も一児の父親であり、育児休暇を取得した経験を持つ。「育児休暇を取ったものの、実際はワンオペ状態で、孤独やプレッシャーを感じた。その経験を漫画にした」と語る。作中では、ケンタが職場の理解を得られず、育児と仕事の両立に苦しむ姿が描かれる。
特にSNSでは、「うちも同じ」「リアルすぎて辛い」といった共感の声が多数寄せられ、話題を呼んだ。単行本化が決定し、7月25日に発売される予定だ。
ワンオペ育児の現状と課題
ワンオペ育児とは、主に一方の親(多くは母親)が育児の大部分を一人で担う状態を指す。近年、父親の育児参加が叫ばれる一方で、実際には依然として母親に負担が偏っているケースが多い。内閣府の調査によると、6歳未満の子どもを持つ共働き世帯のうち、育児時間が週60時間以上の父親はわずか5.7%に過ぎない。
「オフィスケンタ」は、こうした現実を男性の視点から描いた点が斬新だ。SNSでは「父親のワンオペ育児を描いてくれる作品は珍しい」と評価する声も多い。
今後の展開と期待
単行本化に加え、電子書籍でも配信予定。田島さんは「この漫画が、子育てのリアルを知るきっかけになれば。父親も母親も、もっと気軽に育児の悩みを共有できる社会になってほしい」と話している。
ワンオペ育児をテーマにした漫画は他にもあるが、男性主人公で、かつ育児休暇後のリアルを描いた作品は少ない。今後の展開にも注目が集まる。



